世界中で抜群の人気を誇り、大きな注目を集める世界最高のバスケットボールリーグ、NBA。その新シーズンがまもなくスタートします。
日本時間の10月17日に開幕する新シーズンのNBAは日本人選手のデビューが期待されるなど、話題性も抜群。ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。
昨シーズンはウォリアーズが連覇に成功!レブロン大活躍も優勝には届かず
2018年のNBAの頂点を決めるNBAファイナルに進出したのは、またしても同じ2チーム。ウェスタンカンファレンスを勝ち抜いたゴールデンステート・ウォリアーズと、イースタンカンファレンスを勝ち抜いたクリーブランド・キャバリアーズが実に4年連続で最後の舞台に臨むこととなりました。
キャバリアーズのファイナル進出により、チームの”キング”レブロン・ジェームズは前所属のマイアミ・ヒート時代から合わせて8年連続でのファイナル進出という快挙を達成しています。
過去3年はウォリアーズが2冠、キャバリアーズが1冠。キャバリアーズは前評判こそあまり高くなかったものの、レブロンの八面六臂の活躍の結果、見事前年失った王座を奪還するチャンスを得ました。
しかし、ウォリアーズの壁は非常に高く、強力なものでした。
ケビン・デュラント、ステフィン・カリーらレジェンドクラスの選手を擁する王者ウォリアーズがキャバリアーズを圧倒し、4連勝で一気に王座防衛に成功。ファイナルMVPには2年連続でデュラントが選出されています。
渡辺雄太、史上2人目のNBAデビューなるか?
今シーズンのNBAにおいて、日本人が非常に注目すべき選手がいます。それがメンフィス・グリズリーズの渡辺雄太。
2004年にフェニックス・サンズの開幕ロースターに入った田臥勇太(現Bリーグ・栃木ブレックス)以来となる、2人目の日本人NBAプレーヤーがついに誕生間近となっています。
香川県出身の渡辺は尽誠学園高校で1年次よりスターターに抜擢され、2年連続で全国大会準優勝に導くなどの活躍でベスト5に選出。その後田臥の後押しもあり、アメリカ留学を決め、NCAA(全米大学体育協会)1部の強豪ジョージ・ワシントン大学へ進学しました。
大学で1年次から主力として活躍すると、2018年にはブルックリン・ネッツからNBAサマーキャンプに招待され、サマーキャンプ後の2018年7月にメンフィス・グリズリーズとロースター外ではあるものの即座に下部チームから昇格が可能なツーウェイ契約を結び、10月5日にはアトランタ・ホークス戦でプレーシーズンの試合に初出場。さらに7日のペイサーズ戦ではチームを勝利に導く3ポイントを決めるなど、存在感を示しました。
渡辺は身長206センチと日本人離れした体格を持ち、高いシュートや守備の能力を兼ね備えた、NBAの超人的プレーヤーたちにも引けを取らない実力を持つ選手です。
長らく日本人がNBAで活躍することは不可能だと思われてきましたが、そんな負の歴史をついに渡辺が終わらせることとなるのかもしれません。
ウォリアーズがダントツで最高オッズに!セルティックス、ロケッツらが対抗馬に挙がる
【NBA2018-2019優勝オッズ】
※オッズは15日午前8時現在
<ピナクル 登録方法>
<「NBA2018-2019最新オッズ情報」byウィリアムヒル>
ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」の発表する優勝オッズにおいて、優勝候補筆頭となったのはゴールデンステート・ウォリアーズ。4年で3回の優勝を誇る絶対王者がオッズ1.555倍で今年もトップに挙げられました。
2番手は昨年度イースタンカンファレンスのファイナルで惜しくもキャバリアーズに敗れたボストン・セルティックスで6.700倍。第7戦までもつれ込む激戦を演じ、キャバリアーズを追い詰めた名門がウォリアーズの対抗馬筆頭となっています。
3番手はヒューストン・ロケッツで8.760倍。こちらもウェスタンカンファレンスで王者ウォリアーズを相手に第7戦まで戦い抜き、ウォリアーズを最も苦しめました。
4番手はロサンゼルス・レイカーズで13.920倍。史上最高の選手の1人であり、現役最高の選手でもあるレブロン・ジェームズが電撃移籍を果たし、大きな期待を集めています。
ウォリアーズ、3連覇へオールスター選出センターを獲得し準備万端
3連覇に向け、向かうところ敵なしといった感のあるウォリアーズ。ブックメーカーによる優勝オッズも1.555倍と圧倒的な数字が付けられ、非常に高い評価が下されています。
ただでさえオールスター級のメンバーをそろえていたウォリアーズですが、さらに今夏に昨シーズンのオールスター選出選手であるセンターのデマーカス・カズンズを獲得。
ステフィン・カリー、ケヴィン・デュラント、ドレイモンド・グリーン、クレイ・トンプソンと並び、これでメンバー全員が昨シーズンのオールスター選手という驚異のスターターを組むことができるようになりました。
さらに強力になったウォリアーズは、2000年~2003年のロサンゼルス・レイカーズ以来となる、3連覇を達成することができるでしょうか。
王座返り咲きへ!超名門セルティックスが強力な陣容を完成させる
史上最多となる17回のNBA制覇を記録し、過去には13年で9連覇を含む11回の優勝という驚異的な成績を残したこともある名門セルティックス。
最後の優勝となる2008年から10年が過ぎた今、再びセルティックスが王座を奪還するチャンスが訪れています。
カイリー・アービングやゴードン・ヘイワード、アル・ホーフォードといった実績ある超一流どころに加え、ジェイレン・ブラウンとジェイソン・テイタムといった若手が急成長。ウォリアーズにも十分対抗しうる陣容が完成しつつあります。
かつてキャバリアーズに在籍し、ウォリアーズを破ってNBAファイナルを制した経験のあるアービングもウォリアーズ討ちに自信を見せました。セルティックスが王者ウォリアーズを打ち破り、王座に返り咲く時が来たのかもしれません。
最高の補強をしたレイカーズ、“キング”とともに17回目のNBA制覇に挑む
レイカーズにとってこれ以上の補強はないといっていいでしょう。熾烈な争奪戦の末、現代バスケットボールの極みといってもいい男、レブロン・ジェームズの獲得に成功したのです。
有望な成長株は多いものの、戦力としてはまだNBA制覇を狙える位置にはないと見られていたレイカーズも、レブロンの獲得により一気に優勝候補の一角に名乗りを上げるほどとなっています。
そのレブロン効果が早速出たのか、ラスベガスで行われたプレシーズンマッチではレイカーズが123対113で勝利。それもレブロンは前半18分のみの出場であり、勝利の要因はブランドン・イングラムやカイル・クズマといった若手の活躍によるものと、レブロンの若手に対する好影響がうかがえる結果となりました。
かつてNBAを席巻したレイカーズ。現在優勝回数は16回と、最多のセルティックスには1回及んでいません。レブロンは名門をさらなる高みに連れていくことができるでしょうか。