3月13日大相撲春場所がエディオンアリーナ大阪で迎えます。相撲だけが例外ではありませんがまだまだ新型コロナウィルスというのは存在を薄くすることはありません。日本相撲協会が2月10日に発表した時点で、幕内力士の半分以上にあたる22人が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。昨年はコロナ禍で両国国技館(東京)での開催だったため、大阪(エディオンアリーナ大阪)での開催は2年ぶりで有観客の大阪開催は3年ぶりです。
かど番で臨む大関正代も2月7日に感染が判明し10日間の療養を余儀なくされました。10日間の療養期間は体を満足に動かすことが出来ないだけでなく人と大きくぶつかる競技である相撲は体力的に遅れを取り戻すことは辛い物であるでしょう。しかしながら新型コロナウィルスによりスポーツイベントが中止ということが少なくなった現在、ウィルスそのものも静かになってもらいたいところです。
余談ではありますが、大相撲春場所(エディオンアリーナ大阪)を前に、大阪水上バスは6日、日本相撲協会と共同で、大阪市内の大川をめぐる「大相撲クルーズ」を運航しました。船上と会場をリモートでつなぎ、地元出身の富士ケ根親方が今場所の見どころなども紹介し、地域全体で大阪場所を楽しむところも賑やか好きの大阪ならではです。
そんな大相撲春場所は「BET CHANNEL」をご覧いただきながら詳細のご紹介をさせていただきます。
新大関の阿炎政虎、生まれ変わった新「阿炎政虎」を見ることができるのか?
阿炎は昨年11月の九州場所で幕内復帰を果たすと、2場所連続12勝の好成績で自己最高位を更新しました。色々不祥事で問題児とされてきた阿炎でしたが実力はしっかりあり、それではなおさらのこと悪い話というのは乗り越えて欲しいものです。一昨年には新型コロナウイルス対策の規則違反(不要不急の外出禁止)で3場所出場停止の懲戒処分という重い処分を受けたわけですが新大関になったテレビ番組では「ああいうことは、これからずっとついてくるものだと思う。自分がしでかしたことなので。その質問をされたからと言って別に嫌になるとかはないですし、それも越えていかないといけない」とはっきり答えました。その心の強さで強い覚悟も見え乗り越えてくれることでしょう。そんな阿炎政虎は13.45倍と5番目に高い支持です。プレッシャーに強い阿炎は一味違う顔を見せてくれることでしょう。
2連覇かかる御嶽海と横綱照ノ富士のプライド
現在、一人横綱でプレッシャーも一人で背負っている状態の照ノ富士ですがもうすぐ迎える春場所はいかがなものでしょうか。しかしながら今回の春場所で胸を張って「十分すぎる練習ができました」と言える力士がいるかというと答えは無いと言っていいでしょう。
1月場所後、相撲協会では親方や力士を含めた250人以上が新型コロナに感染し、横綱照ノ富士をはじめ、関取衆にも感染が広がり、2月の合同稽古は中止となりリハビリ状態からのスタートでコンディションというと万全とは言えません。しかし前回は新大関であり2連覇をかける御嶽海に全て持って行かれている状態ですので何としても横綱のプライドとして優勝を勝ち取りたいところです。その照ノ富士は2.09倍と一番支持が高いです。前回王者の御嶽海が有利という声もたくさんあり、注目されている状態ですがその御嶽海は4番目に人気で8.40倍です。マイペースな稽古を続けてリズムを崩さなかった御嶽海に軍配が上がるのか。