毎春の恒例イベント1であるNCAAバスケットボールトーナメントが日本時間3月16日から4月5日までアメリカ各地で行われます。出場するのは全米の32カンファレンスでチャンピオンシップを獲得した32チーム(オートマティック・ビッド)と、それ以外でNCAAの選考委員会から推薦を受けた36チーム(アットラージ)の全68チームとなっています。組み合わせ発表は「セレクション・サンデー」と呼ばれアメリカ全体が注目しています。そのセレクション・サンデーが今年は日本時間3月14日(北米時間13日)の月曜日に行われました。
全米頂点に近いチームはどこなのでしょうか。
大会展望を「ピナクル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
八村塁の母校ゴンザガ大は西地区第1シード!優勝へ一歩リードか?
今大会の優勝候補筆頭の一つ、八村塁(ワシントン・ウィザーズ)の母校として知られるゴンザガ大は西地区第1シードとして君臨しています。西地区でもちろんゴンザガ大優勝候補ナンバーワンの1.632倍でダントツ1位の数値で向かう所敵なしとはこのことをいうというところでしょう。ゴンザガ大はここまでの通算成績が26勝3敗(勝率.897)と好調である上、3月7日付けのAP全米トップ25ランキングでも堂々1位となっています。全米ナンバーワンについては3.770倍でこちらもダントツに優勢です。
次に続くのがデューク大とテキサス工科大で6.130倍ですがゴンザガには及ばない差がついています。しかし今年のデューク大は一味違うのではないのでしょうか。デューク大を率いるマイク・シャシェフスキーHCが今シーズンいっぱいで引退を表明していますので彼の最後に花を持たせたい選手で優勝まで漕ぎ着けるのではという期待も大いにあります。
【NCAAカレッジバスケットボール全米優勝オッズ】
※オッズは15日午前11時現在
【NCAAカレッジバスケットボール西地区優勝オッズ】
※オッズは15日午前11時現在
2連覇狙う王者ベイラー大!ケンタッキーが阻止するか?
東地区で昨年の覇者ベイラー大がどんな風に戦いを見せてくれるのか注目されています。前回の優勝であるにも関わらず全米優勝予想には前述の通りゴンザガに許している状態でありますが、全米優勝予想ではトップであることは間違いありませんが5番目の支持で15.420倍です。10倍以下には苦しもなりませんでした。東地区トーナメント優勝予想でもケンタッキー大に1位を許し2番目の4.290倍です。ケンタッキー大は3.220倍です。ケンタッキー大はNCAAトーナメント出場が全米1位の54回(2位はノースカロライナ大学で46回)ずば抜けています。優勝回数8回も、UCLAの11回に次ぐ2位と、実績は間違いなしです。同地区ではACCチャンピオンシップで優勝したバージニア工科大も番狂わせを狙っていますので簡単にはいかないのは見ての通りでしょう。
【NCAAカレッジバスケットボール東地区優勝オッズ】
※オッズは15日午前11時現在
南地区、中西部地区の優勝を狙うのは?
南地区、中西部地区の第1シードはそれぞれ全米ランキング2位のアリゾナ大と同6位のカンザス大となっています。
南地区のアリゾナ大は全米優勝には3番目に高い支持で8.350倍です。アリゾナ大は優勝こそ1997年の一度だけだが、2001年準優勝含め、NCAAトーナメント出場32回という強豪です。名門校でありながら優勝回数が少ないコンプレックスを打破したいところです。地区優勝には2.970倍で頭一つ分抜けている感じはありますが地区優勝し、全米優勝を手にしたい。
先述の通り中西部地区にはカンザス大が注目されていますが全米優勝には9.680倍で悪くないオッズです。1952、1988、2008年と、NCAA優勝3回しておりトーナメント出場44回を数える超名門中の名門校でアメリカ一といっていい伝統校。バスケットボールというスポーツを発明した、ジェイムス・ネイスミスが初代コーチであることにも有名なカンザス大でありますが地区優勝には3.200倍です。中西部地区の第2シードには、今年のNBAドラフトで目玉の一人とされる211cmのビッグマン、ジャバリ・スミスJr.を擁するオーバーン大いて、そのオーバーン大は3.650倍で僅差です。簡単に優勝をさせてくれないことが予想されます。