4月2日に阪神競馬場にて大阪杯(G1、芝・2000㍍)が開催されます。春の中距離最強馬を決める一戦は、今年で第67回を迎え豪華メンバーが集結しています。ですが、昨年の年度代表馬であるイクイノックスはドバイに向かったため今回は参戦せず、このことがより一層混戦ムードを漂わせています。優勝馬には当該年のアイリッシュチャンピオンステークスへの優先出走権が与えられ、更に天皇賞(春)、宝塚記念とともに同一年に行われる3競走を全て優勝した馬には褒賞金が送られますが、2022年の時点で達成した馬はまだいません。2023年史上初の快挙を挙げる最強馬が生まれるでしょうか?
出走予定の馬は以下の通りです。
スターズオンアース(牝4・美浦・高柳瑞厩舎)
ジャックドール(牡5・栗東・藤岡厩舎)
ヒシイグアス(牡7・美浦・堀厩舎)
ジェラルディーナ(牝5・栗東・斎藤崇厩舎)
ヴェルトライゼンデ(牡6・栗東・池江厩舎)
キラーアビリティ(牡4・栗東・斉藤崇厩舎)
マリアエレーナ(牝5・栗東・吉田厩舎)
ダノンザキッド(牡5・栗東・安田隆厩舎)
マテンロウレオ(牡4・栗東・昆厩舎)
ノースブリッジ(牡5・美浦・奥村武厩舎)
ラーグルフ(牡4・美浦・宗像厩舎)
ポタジェ(牡6・栗東・友道厩舎)
ブログノーシス(牡5・栗東・中内田厩舎)
ヒンドゥタイムズ(せん7・栗東・斎藤崇厩舎)
ノースザワールド(牡5・栗東・大久保厩舎)
ワンダフルタウン(牡5・栗東・高橋忠)
モズベッロ(牡7・栗東・森田厩舎)
アラタ(牡6・美浦・和田勇厩舎)
大阪杯の展望は「ウィリアムヒル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
1番人気は満場一致でスターズオンアース!
予想オッズの1番人気は、昨年の桜花賞とオークスの2冠牝馬であるスターズオンアースで4.00倍です。故障からの復帰初戦だった前走の秋華賞でも、勝ったスタニングローズと0.1秒差の3着に食い込みました。今回は5ヶ月半の休養明けでの参戦となりますが、馬体も大きくなり調整も良い具合に進んでいるようです。また、鞍上はオークスから3連続のコンビとなるルメール騎手であることも人気の要因と考えられます。ルメール騎手は25日のドバイワールドカップデーでシーマクラシックとUAEダービーを制し、その勝負強さを世界に見せつけました。特にシーマクラシックのイクイノックスは、2着に3馬身半もの差をつけ楽々と逃走劇を演じてみせたことで「世界最高の馬」としてその名を世に知らしめました。凱旋初戦となる今レース、キャリア8戦の4歳馬の飛躍に注目です。
2番人気のジェラルディーナは、昨年秋にオールカマーで重賞初制覇を飾ると、続けてエリザベス女王杯で牝馬の頂点に君臨しました。前走有馬記念でも並み居る強豪を相手にイクイノックスからの3着と善戦し、牝馬トップクラスの成績を持つ馬であることを証明しました。そこからの期待も高く、6.00倍の予想です。覚醒したジェラルディーナがG1レース2勝目を狙います。
昨年出走馬も虎視眈々と勝利を目指す!
昨年の大阪杯で逃げて5着と健闘したジャックドールは、予想オッズ6.00倍とジェラルディーナと同じく2番人気です。昨年の同レースではエフフォーリアに続く人気で「二強対決」と話題になりましたが、先頭を走っていたレースは残り200メートルのところでポタジェら後続に捕まり、5着に終わっています。そこからは札幌記念を制し、金鯱賞以来の重賞2勝目をあげました。今回は香港カップ以来4ヶ月ぶりとなる出馬ですが、毛艶も良く仕上がりは万全のようです。前走では7着と結果を出せなかっただけに、今回のレースで巻き返しを図ります。
年明け15日に中京競馬場で行われた日経新春杯を勝利したヴェルトライゼンデは、大阪杯でG1初制覇に挑みます。予想オッズは7.00倍です。初の阪神を舞台に強みである一瞬の脚を生かせるでしょうか?そして今年の大阪杯には昨年の覇者であるポタジェも参戦します。連勝が期待されるポタジェですが、予想オッズは26.00倍と劣勢の味方です。ですが、昨年の同レースも単勝オッズは8番人気から勝ちました。ここ数年の大阪杯勝ち馬達の単勝オッズを見ても4番人気や9番人気など波乱含みの一戦となる傾向にあります。ポタジェは昨年の大阪杯以降勝ち星から遠ざかっていたこともあり、やや軽視されている印象もありますが、今年も予想を覆しディフェンディングチャンピオンとして再び栄冠を掴めるでしょうか?