6月25日、阪神競馬場にて「上半期の実力ナンバー1決定戦」として位置付けられる宝塚記念(G1、芝・2200㍍)が開催されます。有馬記念と同じくファン投票で出走馬が決められる宝塚記念ですが、今年のファン投票1位は21万6379票を集めたイクイノックスで、昨年タイトルホルダーが記録した19万1394票を大きく上回り、宝塚記念ファン投票の歴代最多得票数となりました。また、今年の宝塚記念にはG1 3勝馬のイクイノックスを筆頭に、8頭のG1馬が登録されており、全てのG1馬が出走すればグレード制が導入された1984年以降では2020年に並ぶ最多タイのG1馬出走頭数となります。上半期を締め括る大一番のレースはどのような展開になるのでしょうか?
出走予定馬は以下の通りです。
ライラック(牝4、美浦、相沢郁厩舎)
カラテ(牡7、栗東、辻野泰之厩舎)
ダノンザキッド(牡5、栗東、安田隆行厩舎)
ボケリーニ(牡7、栗東、池江泰寿厩舎)
イクイノックス(牡4、美浦、井村哲也厩舎)
スルーセブンシーズ(牝5、美浦、尾関知人厩舎)
プラダリア(牡4、栗東、池添学厩舎)
ヴェラアズール(牡6、栗東、渡辺薫彦厩舎)
ジャスティンパレス(牡4、栗東、杉山晴紀厩舎)
ディープボンド(牡6、栗東、大久保龍志厩舎)
ジェラルディーナ(牝5、栗東、斉藤崇史厩舎)
アスクビクターモア(牡4、美浦、田村康仁厩舎)
ジオグリフ(牡4、美浦、木村哲也厩舎)
ブレークアップ(牡5、栗東、吉岡辰弥厩舎)
ユニコーンライオン(牡7、栗東、矢作芳人厩舎)
モズベッロ(牡7、栗東、森田直行厩舎)
ドゥラエレーデ(牡3、栗東、池添学厩舎)
宝塚記念の展望は「ウィリアムヒル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
ファン投票1位のイクイノックスが圧倒的優勢予想!ライバル馬の予想オッズは?
イクイノックスといえば、昨年は天皇賞・秋と有馬記念を制し、今年初戦に挑戦した海外のドバイシーマクラシックでは圧巻の逃げ切り勝ちを収めました。国際的な競走馬ランキングでも見事1位に輝き、現役最強馬の名をほしいままにしています。ファンからの人気も高いイクイノックスの単勝予想オッズは1.44倍と圧倒的優勢予想です。ファンの期待に応えて再び圧巻の走りを見せてくれるのでしょうか?
イクイノックスのライバルとなるのが、同じ4歳牡馬のジャスティンパレスで予想オッズは5.50倍の2番人気です。有馬記念では7着に敗れましたが、今年に入ってからは阪神大賞典に続いて天皇賞・春を完勝し、G1初制覇をあげるなど著しい成長を遂げています。この勢いのまま大一番で先頭を走りきれるのか、注目です。
有馬記念3着と健闘した5歳牝馬のジェラルディーナは、今回と同じ舞台のエリザベス女王杯でG1初勝利をあげ、今回出走予定の牝馬3頭の中では最も人気が高く、予想オッズは9.00倍と3番人気につけています。初の海外遠征となった前走のクイーンエリザベスⅡ Cは6着に終わりましたが、その経験はジェラルディーナを精神的に成長させました。今回初コンビとなる武豊騎手の手綱捌きにも注目が集まります。果たして昨秋にG1初タイトルを掴んだ舞台で強豪馬を撃破することができるでしょうか?
【宝塚記念2023単勝予想オッズ】
※オッズは23日午前8時現在
悲願の初タイトル獲得を狙うディープボンド勝利の可能性は?
悲願のG1初勝利を狙うのはディープボンドで予想オッズは15.00倍です。今回12度目のG1挑戦となるディープボンドは、前走の天皇賞・春で2着とその存在感は見せつけたものの、惜しくも初勝利を逃しています。6歳馬にして更なる進化を遂げるディープボンドの雪辱がここで晴れるのか、初タイトル奪取をかけた走りに注目です。
同じくG1初制覇を狙うのは4歳牡馬のアスクビクターモアです。今回騎乗する横山武史騎手とは前走の天皇賞・春で初コンビを組み4番人気に支持されながらも11着に沈みました。出遅れや、勝負所でスムーズさを欠くなど力を出しきれずに負けを喫したので、2回目のタッグでは何としても結果を残したいところです。そんなアスクビクターモアの予想オッズは21.00倍。これまでにJRAのG1で6勝をあげている横山騎手がどのような手綱捌きで勝利へ導くのか注目です。
現役最強馬のイクイノックス1強ムードのなか、予想通り圧巻の走りで強豪馬らの先頭を駆け抜けるのか。最強馬イクイノックスを撃破し、上半期の大舞台で優勝を掴み取る馬が現れるのか。競馬ファンの大注目の宝塚記念が間も無く開催されます。