【ピナクル】NHL2017-2018:ペンギンズの3連覇なるか?ブックメーカーがスタンレーカップ2018優勝オッズ発表!対抗はオイラーズ、キャピタルズか?

ピッツバーグ・ペンギンズ(優勝セレモニー)

ピナクル ロゴ屈強な男たちが氷の上で激しくぶつかり合って勝利を目指す”氷上の格闘技”アイスホッケー。その世界最強リーグにして北米4大スポーツに数えられるNHLが開幕します。10月4日にレギュラーシーズンが始まり、来年6月のスタンレーカップまで繰り広げられる熾烈な戦いを勝ち抜き、王者の座を掴み取るチームはどこなのでしょうか?ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」の発表するオッズを参考に、今シーズンのNHLの展望をご紹介していきます。

2016-17年シーズンはペンギンズが連覇を果たす

シドニー・クロスビー

2016-17シーズンのスタンレーカップは、昨シーズン王者で今季メトロポリタンディビジョン2位のピッツバーグ・ペンギンズと、ワイルドカードから勝ち上がったナッシュビル・プレデターズの対戦となりました。

勝利に向かってヒートアップしすぎた両チームによってファウルが多発し、怒鳴り合い・殴り合いに近い荒れた展開が多くなった今回のスタンレーカップ。審判の誤審も相まって、文字通り”氷上の格闘技”と呼ぶにふさわしい展開となった戦いは4勝2敗でペンギンズが見事優勝を飾り、2連覇を達成。2005-06シーズンにサラリーキャップ制度が導入されて以降初めてとなる連覇となりました。

2016-17シーズンのプレーオフMVPはペンギンズのキャプテン、シドニー・クロスビーが受賞しました。昨年度のMVPも受賞しており、2年連続でのMVP獲得となっています。クロスビーは2016年9月に行われた第3回アイスホッケー・ワールドカップにカナダ代表として出場し、こちらでもMVPを獲得してチームの2連覇に貢献しました。彼にとって2016-17シーズンは最高の1年だったといえるでしょう。

ペンギンズの3連覇に最大オッズが付けられる

ピッツバーグ・ペンギンズ対エドモントン・オイラーズ

【スタンレーカップ2018優勝オッズ】
スタンレーカップ2018優勝オッズ
スタンレーカップ2018優勝オッズ
※オッズは3日午後5時現在

ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が発表した2017-18シーズンのスタンレーカップ優勝オッズ筆頭は、昨年度王者のピッツバーグ・ペンギンズ。オッズは8.960倍となりました。続く対抗馬の2番手には昨季ウェスタンカンファレンス準優勝のエドモントン・オイラーズが10.870倍で挙げられています。

3番手には昨季メトロポリタンディビジョン1位のワシントン・キャピタルズで11.640倍、4番手にはタンパベイ・ライトニングで14.010倍、5番手にはシカゴ・ブラックホークスで14.410倍となりました。昨季のファイナリスト、ナッシュビル・プレデターズは17.720倍で6番手につけています。

イースタンカンファレンス

【イースタンカンファレンス優勝オッズ】
イースタンカンファレンス優勝オッズ
※オッズは3日午後5時現在

イースタンカンファレンス優勝オッズは、スタンレーカップに続いてペンギンズがトップ。オッズは5.320倍が付けられました。過去2シーズンでペンギンズとカンファレンス優勝を争ったキャピタルズが2番手で7.630倍のオッズが付けられています。

ウェスタンカンファレンス

【ウェスタンカンファレンス優勝オッズ】
ウェスタンカンファレンス優勝オッズ
※オッズは3日午後5時現在

ウェスタンカンファレンス優勝オッズは、スタンレーカップ優勝オッズで2番手に挙げられたオイラーズが筆頭候補に挙げられました。オッズは6.230倍となっています。オイラーズを追う2番手にはブラックホークスが7.410倍で続いています。

ペンギンズ3連覇へ、若い力に期待がかかる

ジャロッド・スカルディ

1981年から1984年に4連覇を果たしたニューヨーク・アイランダーズ以来となる3連覇に挑むペンギンズ。チームの懸念はピッツバーグで過去3度の優勝に貢献したGKマーク アンドレ・フルーリー(32歳)や、ベテランFWのクリス・クニツ(37歳)ら主力選手と再契約できなかったことでしょう。

NHLには厳格なサラリーキャップ制度があり、ぜいたく税と呼ばれる課徴金を払えば限度額超過が許されるMLBとは違い、必ず年棒総額を基準額以下にしなければなりません。そのため優勝した結果活躍した多くの選手の年棒が上がり、一部の選手を泣く泣く放出せざるを得ないということがしばしば起こるのです。

放出した選手の穴を埋めることができるのは、まだ年棒の安い若手選手たち。彼らの成長が不可欠となるでしょう。今年ペンギンズはかつて日本の王子製紙(現王子イーグルス)でプレーした経験を持つジャロッド・スカルディを「デベロップメントコーチ」として招聘しました。彼が日本を含めた6か国・27ものチームでプレーしてきた経験を活かし、若手を育て上げることができればペンギンズの3連覇は堅実なものとなるに違いありません。

黄金時代の再来を期すオイラーズ

コナー・マクデービッド

昨シーズンは11年ぶりにプレーオフ進出を果たしたオイラーズ。2016-17シーズンのMVPに30得点70アシストの計100ポイントを挙げて初のポイント王に輝いていたFWのコナー・マクデイビッドが選ばれるなど、充実のシーズンを送りました。マクデイビッドは弱冠20歳。ウェイン・グレツキー、シドニー・クロスビーに次ぐ史上3番目の若さでのシーズンMVP獲得となりました。

オイラーズの次なる目標は1989-90シーズン以来となるスタンレーカップ獲得、そしてさらには5回ものスタンレーカップ獲得を果たした80年代黄金期の再来となるでしょう。今年6月にはファン投票で選ぶ「史上最高のスタンレーカップ王者」にカナダの国民的英雄であったグレツキーが率いた1984-85年黄金期のオイラーズが輝いています。マクデイビッドにはグレツキーのようにオイラーズを頂点に押し上げる活躍が期待されることでしょう。

オイラーズにはもう一人、期待の選手がいます。それが今年6月のNHLドラフトで1巡目指名(全体22位)を受けたカイラー・ヤマモトです。その名前が示す通り日系人のヤマモトは、指名後のキャンプや出場した国際大会でさらにその評価を高め、将来を嘱望されています。彼らのような若い力が躍動すれば、オイラーズがペンギンズを追い落としてスタンレーカップを獲得することは夢ではないはずです。

キャピタルズは3度目の正直でペンギンズ超えを目指す

ワシントン・キャピタルズ

昨シーズンのメトロポリタンディビジョンでは、スタンレーカップ2連覇を果たした同ディビジョンのペンギンズと5ポイント差の首位でレギュラーシーズンを終えたキャピタルズ。しかしイースタンカンファレンス優勝決定戦で敗れ、下克上を許してしまっています。

この展開は2015-16シーズンとまったく一緒。2位ペンギンズに16ポイントも差をつけて臨んだプレーオフではカンファレンス優勝決定戦でペンギンズに敗退しています。さらに2014-15シーズンはワイルドカードでプレーオフに進出し、同じところで敗退。3年に渡ってイースタンカンファレンスの壁を破れていません。加えて昨年と一昨年は下位のペンギンズに敗れた上に、そのペンギンズがスタンレーカップを2連覇しているのだから穏やかではないでしょう。

とはいえ、レギュラーシーズンではずっとペンギンズよりも上の成績を続けており、自力の高さはペンギンズよりも上といっていいでしょう。問題は短期決戦での戦い方です。プレーオフでの弱さを克服し、キャピタルズは史上初めてのスタンレーカップを獲得することができるでしょうか。

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