横浜F・マリノスか?浦和レッズか?サンフレッチェ広島か?それとも・・・
海外のサッカーは、先月から今月にかけて開幕し、UEFAチャンピオンズリーグは18日、19日(ともに深夜でした、笑)にオープニングゲームが行われました。随分と時はさかのぼりますが、今年で20年目を迎えたJリーグのJ1は3月2日に開幕し、リーグ戦もすでに終盤戦に差し掛かかっています。今週末には第26節が日本各地で開催されます。
すでにご存じの方も多いとは思いますが、簡単にJ1について説明をいたします。J1は全18チームが所属し、その18チームによるホームとアウェイでの2回戦総当たり方式で、各チーム計34試合(第1節~第34節)を通年で戦います。順位は「勝ち点」によって決められ、勝ち:3点、引き分け:1点、負け:0点が与えられ、最終的に「勝ち点」が最も多いチームがリーグ優勝となります。上位3チームにはアジアチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権が与えられ、下位3チームにはJ2への自動降格が待っています。6月から約1か月間はコンフェデ杯などで中断しましたが、現在第25節まで終了していて、順位は以下のようになっています。
※Jリーグ公式HPより
現在首位を走るのは、横浜F・マリノスで勝ち点48となっています。そのあとを2点差で追うのが浦和レッズ、さらに2点差で昨年のリーグ王者・サンフレッチェ広島と続きます。残り9試合を残すのみとなって、優勝争いの行方はどうなっていくのでしょうか?ここで一つの「定説」をお伝えします。それは「逆転する場合は、勝ち点差と同じだけの試合数が必要」というものです。つまり、残り試合は9試合なので、勝ち点の差が「9」であれば、まだ優勝争いに踏みとどまることができるという見方ができます。
そこでもう一度上記の順位表を眺めてみると、首位の横浜F・マリノスの勝ち点「48」との差が「9差」以内のチームが、それに該当することになります。つまり、上位3チームに加えて4位の鹿島アントラーズ(勝ち点41)、セレッソ大阪(同40)、川崎フロンターレ(同39)、大宮アルディージャ(同)の7位までのチームに優勝の可能性があるということです。もちろん、すべてがこの通りに進むというわけではなく、あくまで参考程度、そしてJ1の優勝の行方を見ていく一つの基準として考えていただければと思います。J1残留争いについても、この基準を参考に見ていくと、Jリーグの楽しみ方に幅が出てきますね。
では、実際のところスポーツの勝敗予想のプロであるブックメーカーはどのようにJ1優勝チームを予想しているのでしょうか?日本語対応でフィリピンに拠点を置くブックメーカー「36BOL」は、今シーズンのJ1優勝チームのオッズ予想を以下のように発表しています。
【J1優勝チーム予想 トップ7】
① 横浜F・マリノス:1.7倍
② 浦和レッズ:3.0倍
③ サンフレッチェ広島:7.5倍
④ 鹿島アントラーズ:15.0倍
⑤ セレッソ大阪:50.0倍
⑥ サガン鳥栖:68.0倍
⑦ 大宮アルディージャ:170.0倍
※オッズは19日午後2時現在。全18チームについてオッズは付いています。
「36BOL」の予想では、現在首位の横浜F・マリノスに1.7倍のオッズを付けています。マリノスは現在得点ランキング3位のFW・マルキーニョスが16得点を奪い、チームの原動力となっています。また、8月の月間ベストゴールを受賞した元・日本代表のMF・中村俊輔の左足も健在です。この10試合で6勝2敗2分と勝ち点20を上積みし、上位3チームの中で最も勢いがあると言えるでしょう。さらに、残り9試合で上位チームとの対戦が2回(サンフレッチェ広島と川崎フロンターレ)しか残っていないのも、優勝へ有利に働くのではないでしょうか。
2位の浦和レッズには2番目の3.0倍予想となっています。浦和レッズは、この10試合を見れば5勝5敗とイーブンですが、2006年以来2回目の優勝に意欲を見せています。9得点を決めているFW・興梠慎三と、持ち前のドリブルでリーグNo.1とも言われる得点力を持つ現在8得点を挙げているMF・原口元気に、アタッキングサードへの縦パスが抜群にうまいベテランMF・阿部勇樹がうまく絡めば、相手にとって大きな脅威となることは間違いないでしょう。
昨年初優勝を果たしたサンフレッチェ広島には7.0倍のオッズが付いています。サンフレッチェ広島は、横浜F・マリノスとは逆に上位チームとの対戦を多く残しており、トップ3の中では最も不利な状態であると言えるでしょう。昨年のMVPと得点王に輝き、今シーズンに10年連続2桁得点を達成した絶対的エースの佐藤寿人がどれだけ躍動できるかが、連覇達成への鍵となるでしょう。現在、佐藤は15得点を奪い、得点ランキング5位につけています。31歳のベテランストライカーには脱帽です。
エースストライカー・大迫勇也がチームを引っ張る鹿島アントラーズ、東アジアカップでブレイクした柿谷曜一郎の活躍に期待のセレッソ大阪にもチャンスはありそうです。二人の若きストライカーはともに14得点を奪っており、彼らのエネルギーが爆発すれば一気に優勝へと駆け上がる原動力となるでしょう。残り9試合でどうなっていくのか目が離せません。
J1は、リーグ優勝予想だけでなく、毎試合がブックメーカーのオッズ対象になっています。最後に、日本語対応のブックメーカー「36BOL」が発表した今週末21日と22日に行われる第26節の主な勝敗オッズを紹介します。
【21日、22日に行われる主な試合の勝敗オッズ】
○サンフレッチェ広島:2.04倍―アルビレックス新潟:3.48倍、引き分け:3.30倍
○浦和レッズ:1.58倍―ヴァンフォーレ甲府:5.78倍、引き分け:3.65倍
○横浜F・マリノス:1.65倍―清水エスパルス:5.20倍、引き分け:3.55倍
○鹿島アントラーズ:2.52倍―ジュビロ磐田:2.71倍、引き分け:3.18倍
○セレッソ大阪:2.03倍―柏レイソル:3.64倍、引き分け3.20倍
※オッズは19日午後3時現在
毎試合の勝敗オッズをチェックしながら、好きなチーム、“私のチーム”を応援する。エキサイティングな週末を迎えることができそうですね。日本国内のサッカーも海外には負けていませんよ!!