8月1日、火の鳥NIPPONが世界の頂点目指して羽ばたく―。世界のトップ12を加えた28か国で争われる女子バレーの「ワールドグランプリ」（ワールドGP）が世界各地で開幕します。「世界一を目指す」と記者会見で公言した真鍋政義監督のもと、FIVBランキング（世界ランク）3位の日本の熱い夏がスタートします。
まずは、簡単に今回のワールドGPの概要について説明しておきましょう。日本は2014年1月付のFIVBランキングで12位までのグループであるプールA～Iに入っています。
【プールA～I所属チーム】（12か国）
ブラジル、アメリカ、日本、イタリア、中国、ロシア、セルビア、ドミニカ共和国、ドイツ、韓国、トルコ、タイ
8月1日から行われる予選ラウンドで日本は、第1週（1日～3日）はトルコ大会、第2週（8日～10日）は香港大会、第3週（15日～17日）はマカオ大会に出場し、3週に渡り計9試合を戦います。そして12チームのうち勝ち点が最も高い上位4チームと、プールJ~O（ランク中位チームのプール）の優勝チーム1チーム、そして開催国である日本の計6チームで総当たり戦の決勝ラウンド（8月20日～24日＠東京・有明コロシアム）を行い、順位を決めます。
【ワールドGP日本の試合日程】
※「日本バレーボール協会HP」より抜粋
日本は第1週の3日に世界ランク2位のアメリカと、第2週、第3週ではアジア最大のライバルである同5位の中国やタイ、韓国らと対戦します。開催国として決勝R進出は決まっている日本ですが、世界一を目指すチームとしてはその実力が試される大事な試合となるでしょう。昨年の同大会では4位に終わりあと一歩のところでメダルに手が届かなかった火の鳥NIPPONの“リベンジ”に期待したいものです。
では、本大会の火の鳥NIPPONの22人を紹介したいと思います。各試合この22人のうち12人が出場登録されて試合に出場することが出来ます。
【日本代表「火の鳥NIPPON」22選手】
※「日本バレーボール協会HP」より抜粋
第2期に入った真鍋監督、そして主将でエースの木村沙織が日の鳥NIPPONの柱となっています。また、本大会から2012年のロンドン五輪で銅メダル獲得メンバーであるベテランのリベロ・佐野優子やミドルブロッカー・山口舞が代表に復帰しています。さらに、昨年から加わった新戦力のウィングスパイカー・長岡望悠や、19歳セッター・宮下遥ら将来性豊かな若手選手たちが顔をそろえました。本大会の日本代表最年少の筑波大1年の井上愛里沙、青学大3年の今村優香の学生コンビにも注目です。
真鍋監督は記者会見で、以下のようなことを述べていました。
「（64年の）東京五輪の回転レシーブ、（男子の）ミュンヘン五輪の時間差攻撃と新しい戦術やらないと金メダルは取れない」
昨年から取り組んでいるセンター1人とアタッカー4人で攻撃する新戦術「MB1」をさらに進化させて、本大会決勝Rで世界に披露する腹のようです。世界で勝負していくためには常に新しい発想と知恵が必要なのです。「世界一を目指す」と述べた真鍋監督には、この「MB1」の進化版に手ごたえを感じているのでしょう。
さあ、いよいよワールドGPが始まります。日本語対応のブックメーカー（スポーツブック）「SBOBET」が8月1日の開幕戦の勝敗オッズを発表しています。
【女子バレーワールドGP勝敗オッズ（8月1日）】
※オッズは３１日午後４時現在
開幕戦で日本が対戦するのは地元・トルコです。日本とトルコの対戦はこの6試合で日本の4勝2敗となっていますが、2012年の同大会では2度対戦してどちらも敗れています。今回は開催地がトルコというホームアドバンテージもあり、若干トルコが有利という見方が強いようですね。
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