よもやの5連敗から4連勝―。火の鳥NIPPONこと全日本女子は20日から始まるFIVBワールドグランプリバレーボール(ワールドGP)の決勝ラウンド(決勝R)に向けて、ようやくエンジンがかかってきました。
【ワールドGP予選ラウンド(プールA~I)順位表】
※「フジテレビ」ホームページより抜粋
世界のトップ12が争ったワールドGP予選ラウンド(プールA~I)の最終順位表です。ブラジルが9戦全勝勝ち点27、失ったセットはわずか3でぶっちぎりの首位で予選を通過しました。以下、中国、トルコ、ロシアの上位4チームと、プールJ~O(プールA~Iよりワンランク下のグループ)で優勝したベルギー、そして開催国である日本の6チームが世界一の称号をかけて決勝ラウンドを争います。
今回は世界一へと目指してスタートしたはずの真鍋政義監督率いる全日本女子ですが、開幕戦のトルコ戦に敗れると、その後4連敗で早くも暗雲が立ち込めました。しかし、タイに今大会初白星を挙げると、その後のセルビア、韓国と撃破し、17日の予選最終戦となった中国をセットカウント3-1で下して、決勝Rに弾みをつけて日本へ帰国しました。
最終戦の中国戦で日本は主力メンバーを休ませて、中国に挑みました。「決勝Rの5連戦を戦い抜くためには(ベンチ入りの)14人のメンバーをフルに使わないと勝てない」とその理由を語った真鍋監督の期待に、180㌢ウィングスパイカーの石井優希がチーム最多の24得点を決めて応えました。この試合控えに回った主将の木村沙織は「日本らしいオリジナルなバレーができている。この勢いで決勝R(東京)に乗り込みたい」と手ごたえを話していました。
では、20日から東京で行われるワールドGP決勝Rの日本の日程を確認しておきましょう。
【ワールドGP決勝ラウンド日本日程】
※「日本バレーボール協会」ホームページより抜粋
20日の開幕戦(午後7時5分開始)では、ロシアと対戦します。日本としては緒戦に勝ってさらに勢いづきたいところでしょう。海外を転戦して一回りたくましくなった全日本女子に期待しましょう。ブックメーカー(スポーツブック)の「bet365」が開幕戦3試合の勝敗オッズを発表していますのでご紹介しておきましょう。
※オッズ中の「Money Line」がいわゆる勝敗オッズのことです。
【ワールドGP決勝ラウンド開幕戦勝敗オッズ】
※オッズは19日午後4時現在
日本とロシアの過去6戦の対戦成績を見てみると日本の1勝5敗となっています。今回のワールドGP予選ラウンドでも1度対戦しており、その時はロシアがセットカウント3-1で日本を破っています。オッズでもロシア有利という見方ですが、日本は登り調子であることと、何より大声援を受けながらプレーできるホームアドバンテージがありますからどう転ぶかわかりません。
「bet365」は今回のワールドGPで様々なオッズを提供しています。勝敗に加えてセットカウントも当てる「正しいセットカウントスコアオッズ」も発表しています。これを見れば、接戦となるのかワンサイドゲームとなるのかなども予想ができます。
【ワールドGP決勝ラウンド開幕戦正しいセットスコアオッズ】
※オッズは19日午後4時現在
例えば、中国対ベルギー戦ならば中国がセットカウント3-0で勝利するオッズが、ブラジル対トルコ戦ならばブラジルが3-0で勝利するオッズがダントツに低く、ワンサイドゲームになりそうな気配ですね。日本対ロシア戦を見れば、ロシアが優勢なことは変わりませんが、オッズを見る限り接戦になることが予想されています。
さあ、いよいよ真鍋ジャパンの5連戦がスタートします。毎試合オッズは発表されますのでチェックしながら、日本を応援してはいかがでしょうか?地上波ではフジテレビが日本戦全5試合を生中継予定です。
アタッカーとの呼吸もあってきたWセッターの宮下遥と中道瞳のトスワーク、そして木村と長岡望悠らのアタッカー陣の破壊力、そして真鍋監督が決勝Rで披露すると言っていた「MB1」の進化バージョンも楽しみですね。