安田伊左衛門も今年の安田記念の予想には苦労していることでしょう。初代の日本中央競馬会を務め、その名前が付された安田記念の本命馬は?梅雨入り間近の東京で雨も予想されるターフで勝ち名乗りを上げることが出来るのは一体どの馬なのでしょうか?
第65回目となる「安田記念2015」(G1、1600㍍・芝)が7日午後3時40分から東京競馬場で開催されます。昨年の不良馬場での同レースを制したのは世界No.1のレーティングを得たジャスタウェイ(柴田善臣騎乗)でした。それ以来マイル戦で本当に強い馬が出てこないとの声もある今年の安田記念を制すのはどの馬でしょうか?
【安田記念2014(優勝:ジャスタウェイ)】
5日、JRAから安田記念2015の枠順確定が発表されました。日本時間の6日に行われる「英オークス2015」、7日に行われる「英ダービー2015」のオッズを発表している英国の老舗ブックメーカー(スポーツブック)「William Hill(ウィリアムヒル)」が、安田記念レース前日の6日夜に単勝オッズを発表する予定ですので発表され次第、下記にて更新します。
【安田記念2015枠順と単勝オッズ】
1-1 サンライズメジャー(池添謙一):21.00倍
1-2 ダノンシャーク(岩田康誠):9.00倍
2-3 ダイワマッジョーレ(M.デムーロ):21.00倍
2-4 メイショウマンボ(武幸四郎):41.00倍
3-5 ミッキーアイル(浜中俊):8.00倍
3-6 モーリス(川田将雅):4.00倍
4-7 サクラゴスペル(横山典弘):17.00倍
4-8 レッドアリオン(川須栄彦):15.00倍
5-9 リアルインパクト(内田博幸):11.00倍
5-10 フィエロ(戸崎圭太):5.50倍
6-11 ブレイズアトレイル(C.ルメール):34.00倍
6-12 クラレント(田辺裕信):26.00倍
7-13 ヴァンセンヌ(福永祐一):8.00倍
7-14 サトノギャラント(柴山雄一):34.00倍
8-15 ケイアイエレガント(吉田豊):26.00倍
8-16 カレンブラックヒル(武豊):21.00倍
8-17 エキストラエンド(蛯名正義):34.00倍
※(カッコ)内は騎乗騎手
※ブックメーカー「ウィリアムヒル」発表。7日午前1時更新
☆オッズの探し方:ウィリアムヒルHP→競馬→「東京(Tokyo)」
非常に混戦が予想される今年の安田記念ですが、今一番勢いに乗っていると言えるのが3枠6番のモーリスでしょう。前走のダービー卿チャレンジトロフィー(G3、1600㍍・芝)では凄まじい末脚で直線一気に抜け出して完勝しました。安田記念では川田将雅騎手と約1年ぶりのタッグを組んで、G1初制覇を狙います。
【ダービー卿チャレンジトロフィー2015(優勝:モーリス)】
勢いに乗っているのはモーリスだけではありません。前週のドゥラメンテで日本ダービーを制した堀宣行調教師もG1レース2連勝に意欲を燃やしています。「ポテンシャルは高い馬です。状態はまだまだ良くなりそうですが、能力を出せる出来には仕上がってきています」とモーリスの好調ぶりをアピール。3歳時は1勝も出来ずに悔しい思いをしたモーリスが、4歳になってその才能が開花しました。破竹の4連勝とできるのか注目です。
同じく堀厩舎から出走する5枠9番のリアルインパクト(内田博幸騎乗)も非常に面白い存在です。今年に入ってオーストラリアでのレースを2レース戦い、前々走の「ジョージライダーS」(豪G1、1500㍍・芝)では前で粘り切ってハナ差で優勝しました。また4月6日の前走「ドンカスターマイル」(豪G1、1600㍍・芝)では2着となり、日本に帰国して今回の安田記念を戦います。
【ジョージライダーS2015(優勝:リアルインパクト)】
「タイトなスケジュールだが、コンディションはキープしている」とリアルインパクトの状態を語った堀調教師。追い切りではモーリスとの併せ馬を行い、リアルインパクトが1馬身差で先着するなどライバル同士で早くも火花を散らしています。2011年(3歳時)の安田記念を制して以来、JRAでのG1勝利から遠ざかっているリアルインパクト。今年の安田記念を制すればJRA最長間隔でのG1優勝となります。老いてますます盛んなリアルインパクトに期待が高まります。
昨年のNHKマイル(G1、1600㍍・芝)を制し、前走の高松宮記念(G1、1200㍍・芝)を制した3枠5番のミッキーアイル(浜中俊騎乗)は、先行馬が少ないことと雨天で芝が重くなる可能性があることを考慮すると、うまく逃げ切り勝ちを収める可能性を秘めています。昨年の安田記念では2番人気ながら16着に沈み、ファンの期待を裏切っているので「リベンジ」の思いは他馬を凌駕するでしょう。
岩田康誠騎乗の1枠2番ダノンシャークは、昨年のマイルチャンピオンシップ(G1、1600㍍・芝)を制しています。岩田騎手は前週の日本ダービーで5番人気のサトノラーゼンを内で残して2着に引き上げ、真骨頂である「内差し」が再び東京競馬場でさく裂すればG1レース2勝目も射程圏内です。
マイラーズC(G2、1600㍍・芝)3着のフィエロ(戸崎圭太騎乗)や、東京新聞杯(G3、1600㍍・芝)を制したヴァンセンヌ(福永祐一騎乗)にもチャンスはあるのではないでしょうか。
第64回安田記念は7日午後3時40分発走です。