4月16日に中山競馬場にて皐月賞(G1、芝・2000㍍)が開催されます。皐月賞は旧八大競争の一つで、中央競馬における3歳クラシックの第一戦として行われ、最もスピードのある優秀な繁殖馬を選定するためのチャンピオンレースです。そして、皐月賞で5着以内の成績を収めた馬には日本ダービーへの優先出場権が与えられます。今年は20頭が登録していますが、昨年朝日杯を制しJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したドルチェモアやホープフルステークスの勝ち馬ドゥラエレーデが登録していないため、JRA・G1馬不在の一戦となりました。混戦模様の3冠レース初戦を制するのは果たしてどの馬でしょうか?
出走予定の馬は以下の通りです。
ウインオーディン(牡3、美浦、鹿戸厩舎)
グラニット(牡3、美浦、大和田厩舎)
グリューネグリーン(牡3、美浦、相沢厩舎)
シャザーン(牡3、栗東、友道厩舎)
ショウナンバシット(牡3、栗東、須具厩舎)
セブンマジシャン(牡3、栗東、高野厩舎)
ソールオリエンス(牡3、美浦、手塚厩舎)
タスティエーラ(牡3、美浦、堀厩舎)
タッチウッド(牡3、栗東、武幸厩舎)
ダノンタッチダウン(牡3、栗東、安田隆厩舎)
トップナイフ(牡3、栗東、昆厩舎)
ファントムシーフ(牡3、栗東、西村厩舎)
フリームファクシ(牡3、栗東、須貝厩舎)
ベラジオオペラ(牡3、栗東、上村厩舎)
ホウオウビスケッツ(牡3、美浦、奥村武厩舎)
マイネルラウレア(牡3、栗東、宮厩舎)
メイテソーロ(牡3、美浦、武市厩舎)
メタルスピード(牡3、美浦、斎藤誠厩舎)
ラスハンメル(牡3、栗東、松永幹厩舎)
ワンダイレクト(牡3、栗東、藤岡厩舎)
皐月賞の展望は「ウィリアムヒル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
大本命不在のレースの行方は?
混戦必須のクラシックレースで優勝最有力は予想オッズ4.50倍でソールオリエンスです。2戦2勝のソールオリエンスには2歳戦が実施されるようになった1946年以降の皐月賞最小キャリア優勝がかかります。グレード制が導入されて以降、キャリア2戦以下の馬は昨年のイクイノックスの2着が最高成績です。また、前走では衝撃的な末脚から2馬身半差をつけて勝利している事から、そのポテンシャルの高さに期待が高まります。3戦目にして皐月賞を制すことができるでしょうか?
続いて2番人気がダノンタッチダウンで予想オッズは6.00倍です。朝日杯2着以来4ヶ月ぶりの実戦となりますが、デビュー3戦は全てのマイル最速の上がり3Fをマークしているだけにその期待値は高いです。マイル戦しか経験がなく距離延長で実力を発揮できるかがレースを制するカギとなるでしょう。今年初戦の皐月賞でどのような走りを見せてくれるか注目です。
【皐月賞2023単勝予想オッズ】
※オッズは13日午後12時現在
『最も速い馬』の称号を勝ち取るのはどの馬か?
弥生賞ディープインパクト記念の覇者であるタスティエーラの予想オッズは8.00倍です。前哨戦に勝利したもののメンタル面の改善が課題とされたため、馬具を使用しての調整が行われてきました。今週の追い切りではブリンカーを着用し、順調に調整が進んでいる様子です。果たしてこの緻密な調整がどのような結果を生み出すのでしょうか?昨年6月の新馬戦、9月の野路菊ステークスを共にメンバー最速の上り3ハロンで伸びて快勝を収めたファントムシーフの予想オッズはタスティエーラと同じく8.00倍です。連勝後のホープフルステークスでは0秒2差の4着に終わりましたが、共同通信杯では受賞初制覇を飾りました。今回も名手ルメール騎手との参戦ということで更に期待を高めています。前走の勢いそのままに重賞2勝目を狙います。
ベラジオオペラは昨年11月の新馬戦を皮切りに、セントポーリア賞、スプリングステークスとしば1800メートルを無傷の3連勝で制し、皐月賞へと駒を進めました。4連勝に挑むベラジオオペラの予想オッズも前2頭と同じ8.00倍です。皐月賞をスプリングステークス勝ち馬が勝てば、2013年ロゴタイプ以来10年ぶり17頭目となります。2000メートル戦は今回初参戦となりますが、未知の距離を制して無傷の4連勝を狙います。
「最も速い馬が勝つ」と言われる皐月賞を制し、世代トップに君臨するのはどの馬でしょうか?