【bet365】ベルモントダービー招待2019:日本からの参戦マスターフェンサーの悲願の米G1制覇なるか?

ベルモントダービー招待

一昔前は「有力な2歳馬は9月の東京や京都開催でデビューさせる」というのが定石であった日本競馬界。しかし昨今では、調教技術の向上などもあってか有力な2歳馬が6月から7月にかけての早い時期にデビューさせ、余裕をもって年末、春のクラシックを迎えるという戦略を取る陣営も多くなってきました。

先日も、グランアレグリアの全弟であるブルトガングや、名牝アパパネとディープインパクトの子であるラインベックがデビュー戦で見事に勝利を挙げるなど、夏競馬を盛り上げています。

そんな「来年の日本ダービー」に向けての話が盛り上がる中、まだまだ「今年のダービー」も熱いレースが。日本時間7月7日にベルモントパーク競馬場で開催される、ベルモントダービー招待(海外G1、2000㍍・芝)もそのひとつと言えるでしょう。

2019年より、サラトガダービー、ジョッキークラブダービーと共に「ニューヨーク芝三冠」に指定されることとなり、その初戦がベルモントダービー招待となりました。

アメリカ競馬はご存知の通りダートレースが主流であり、芝レースはあまり一般的ではありません。そういった中で芝の三冠レースを整備したことは、ひとつアメリカ競馬にとっても大きな転換期を迎えたともいえるでしょう。

bet365果たして「初年度三冠馬」という最高の栄誉を手にするための権利は、どの馬に輝くのでしょうか。日本から引き続きアメリカ競馬に挑むあの馬の評価はいかに。まずはブックメーカー「bet365」のオッズをご確認いただいてから出走各馬のご紹介に移りましょう。

【ベルモントダービー招待2019オッズ】
ベルモントダービー2019
※「bet365」が4日発表。同日午後5時更新。
ベルモントダービー招待2019最新オッズ情報

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ダートが主流のアメリカ競馬で、現在デビューから芝で3連勝中のデジタルエイジ(Digital Age、4.50倍)。

デジタルエイジ

今年の1月デビューと、やや遅めのデビューから、大事に使われてきた印象を受けるデジタルエイジ。前走のアメリカンターフステークス(海外G2、1700㍍・芝)では、6番人気ながらに見事勝利を挙げました。

というのもこのデジタルエイジ、アメリカ血統ではなく父のインヴィジブルスピリットがアイルランドの競走馬であるように「アイルランド出身」の競走馬。母父のレモンドロップキッドも、母父としては芝馬で活躍する馬を輩出しているようにかなり芝寄りの血統構成になっています。

ただ、インヴィジブルスピリット産駒は基本的にマイル前後の距離で活躍する馬が多い為、2000mへの対応力はやや未知数ともいえるでしょう。

同じく3連勝でベルモントダービー招待へ挑むこととなるのが、デマルシェリエ(Demarchelier、5.50倍)。

デマルシェリエ

こちらは前走で、ベルモントパーク競馬場で開催されたペニーリッジステークス(海外G3、1800㍍・芝)を制して挑むこととなります。

ちなみにこのデマルシェリエもベルギーで生産され、父はドバウィ、母父はサドラーズウェルズというかなりの芝血統。距離適性的に言えばデジタルエイジよりもやや分がありそうな血統構成でもあります。

この2頭を管理するのが、2016年から2018年まで3年連続で北米のチャンピオントレーナーに輝いた若き名伯楽、C.ブラウン調教師。

C.ブラウン

元々、芝レースで活躍馬を多く輩出している調教師なだけに、アメリカの芝三冠レースとなれば俄然この厩舎の馬に期待と注目が集まることでしょう。

そんなアメリカの雄、C.ブラウン調教師に対するかのように「欧州の雄」こと、お馴染みA.オブライエン調教師もベルモントダービー招待に参戦。

A.オブライエン

その中でも大きな注目を集めるのが、フランスダービー4着のケープオブグッドホープ(Cape Of Good Hope、8.00倍)です。

ケープオブグッドホープ

実績的には準重賞のブルーリバンドトライアルを勝利するにとどまっていますが、ガリレオ産駒の同馬は全兄にG1レースを7勝したハイランドリールが居る超良血馬。そんな兄もアメリカでブリーダーズカップ・ターフを制しているように、アメリカ競馬への順応も期待が出来ます。

秘めたる潜在能力はかなりのものを感じるだけに、異国の地で開花となるでしょうか。

もう1頭注目なのが、日本から引き続きアメリカ競馬に挑み続けるマスターフェンサー(Master Fencer、15.00倍)。

日本でダート2勝を挙げた同馬。その後アメリカへ遠征しケンタッキーダービー(海外G1、2000㍍・ダート)では6着、ベルモントステークス(海外G1、2400㍍・ダート)では5着と奮闘しました。また、着順以上にその末脚の鋭さに目を見張るものがあったと感じたファンも多かったのではないでしょうか。

マスターフェンサー

芝での実績はデビュー戦での2000m戦2着となりますが、距離不安が無いのは心強い限り。このことに加えて今回は日本より、2勝を挙げた相方となる浜中俊騎手が手綱を取りに遠征となります。

浜中騎手といえば今年の日本ダービーをロジャーバローズで制した「ダービージョッキー」。相性抜群のコンビでマスターフェンサー悲願のG1勝利と、浜中騎手の2か国ダービー制覇に期待がかかります。

その他、芝の重賞レースで3戦連続複勝圏内の実績を持つソーシャルパラノイア(Social Paranoia、13.00倍)。ペンマイルステークス(海外G2、1600㍍・芝)を制したムーンコロニー(Moon Colony、15.00倍)。これらの出走馬も注目の一角でしょう。

アメリカ競馬が地元の意地を見せるのか、それとも欧州からの刺客か、アメリカに挑み続ける日本馬か。非常に面白いメンバーが顔をそろえたベルモントダービー招待は日本時間7月7日に発走予定です。