3月8日〜21日にかけて、野球の世界最高峰を決める国・地域別対抗戦『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』が開催されます。連日のニュースでも必ず話題に上がるほど盛り上がりを見せていますが、日本の初戦は3月9日の中国戦で、その後10日に韓国戦、11日にチェコ戦、12日にオーストラリア戦と続きます。
1次ラウンドの日本戦は全てTBS、テレビ朝日、prime videoのいずれかで観戦が可能となっているので期間中は更に白熱するでしょう。過去4大会中2回の優勝経験がある侍ジャパンですが、前2大会は3位に留まっています。今大会には世界中の注目を集める大谷選手をはじめ、『過去最強チーム』と言われるほどのメンバーが集結しているので、3大会ぶりの王者復活の瞬間を日本中が待ち侘びています。
2023 WBCの展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
2009年ぶりの侍ジャパン優勝奪還なるか!
栗山英樹監督率いる侍ジャパンですが、やはり今回最大の注目は大谷翔平の参戦ではないでしょうか。前大会では怪我を理由に辞退していましたが、その後の活躍で今や世界中から注目を集めるトップ選手にまで上り詰め、満を辞しての侍ジャパンメンバーとなりました。ライバル国からも既に牽制されるほど高評価を得ていますが、今回の最強布陣はそれだけではありません。大谷と同じくメジャーで活躍するダルビッシュ有や、NPBからも「村神様」の愛称で人気の村上宗隆、「令和の怪物」佐々木朗希、山本由伸といった精鋭が集結しています。そんな過去最強メンバーで挑む2023 WBCですが、優勝予想オッズでは2.74倍と最有力の予想となっています。
【2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 優勝予想オッズ】
※オッズは4日午後6時現在
そんな侍ジャパンが1次ラウンドを戦うプールBの最大のライバルは、WBCでの対戦成績4勝4敗の韓国です。直近の2大会では1次ラウンド敗退に終わっているものの、2009年大会の激闘を記憶している方も多いのではないでしょうか。韓国の優勝予想オッズは20.59倍ですが、今大会では豪華野手陣を揃えての参戦となります。特に昨季韓国リーグMVPの李政厚(イジョンフ)は、首位打者・打点の2冠王を獲得するほどの確実性と勝負強さを兼ね備えています。また、パワーヒッターである4番候補の朴炳鎬(パクピョンホ)は昨季を含め6度の本塁打王を誇ります。更に、二遊間はエドマンと金河成(キムハソン)のメジャーでも指折りの守備陣で「二遊間は今大会ベスト」と高く評されています。プールBの首位予想では日本1.27倍、韓国3.19倍と日本が優勢の予想ですが因縁の対決はどちらに軍配が上がるでしょうか?
【2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンドプールB首位予想オッズ】
※オッズは4日午後6時現在
上位争いは歴代覇者アメリカ、ドミニカ共和国との三つ巴か?
次に日本が勝ち進んだ先に待つ強豪国の予想オッズを見てみましょう。2013年大会優勝のドミニカ共和国は予想オッズ3.96倍と日本よりやや劣勢予想ですが、ワールドシリーズMVPのペーニャに加え、ワンダー・フランコ、ウィリー・アダメズらスター軍団が揃い踏みです。先発投手にはワールドシリーズでノーヒットピッチングを見せたクリスチャン・ハビエルにベテランのジョニー・クエト、リリーフでもアストロズの世界一メンバーであるラファエル・モンテロ、ブライアン・アブレイユなど選手層の厚さからもその強さが伺えます。
そして、前回の2017年大会を優勝したアメリカはメジャーリーグでも「大スター」と呼ばれる選手陣を揃えて大会2連覇を目指します。MVPを3度受賞したメジャーNo. 1プレイヤーのマイク・トラウトにベテランのP・ゴールドシュミット、22年の本塁打王でダルビッシュの天敵とされるカイル・シュワーバーら錚々たるメンバーです。予想オッズは4.26倍と日本、ドミニカ共和国に続く人気ですが、この2強豪を制するかが日本優勝の鍵となる事は間違いありません。果たして侍ジャパンは再び王座に君臨することができるでしょうか?