【ピナクル】全米オープンゴルフ2018:松山英樹のメジャー初タイトル獲得なるか?ブックメーカーが注目の優勝オッズを発表!

メジャー初制覇を狙う松山英樹

4大メジャーの1つ、全米オープンゴルフの開催がいよいよ近づいてきました。2018年の全米オープンは6月14日(木)にスタートし、17日(日)に決着の時を迎えます。

ピナクル ロゴ難易度の高いコース設定により、もっとも忍耐力のある選手が勝利するとされる全米オープン。この熾烈な戦いを制するのはどの選手となるのでしょうか。ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が優勝オッズを発表していますので、その数字を参考に大会展望をご紹介していきます。

アメリカ最高の格式を誇る大会とコース

シネコック・ヒルズゴルフクラブ(開催地)

1895年に創設され、100年以上の歴史を誇る全米オープンゴルフ。4大メジャーの1つに数えられる世界最高峰の大会です。開催時期は毎年6月中旬で、最終日は可能な限り6月第3日曜日に当たる父の日に設定されています。

その賞金総額は1200万ドル。マスターズ(1100万ドル)、全英オープン(1025万ドル)、PGA選手権(1050万ドル)よりも高い、4大メジャー最高額を誇っています。

会場は開催の5年以上前に決定され、全米オープン開催に相応しいコースとなるよう時間をかけて準備が施されます。そのコース設定は非常に厳しく、1つのミスが命取りになることも。我慢に我慢を重ねてパーを積み重ねることが、優勝への近道とされているほどです。

2018年の会場はシネコック・ヒルズ。ニューヨークシティの東に広がるロングアイランドに位置し、1891年に設立されました。その設立は全米で最も古く、全米オープンも第2回大会を皮切りに4回開催している、全米でもっとも歴史あるゴルフコースの1つです。

2017年は欧州帰りの新星がメジャー初優勝を飾る

ブルックス・ケプカ(優勝セレモニー)

ウィスコンシン州のエリンヒルズで行われた2017年の全米オープンを制したのはアメリカ出身の27歳ブルックス・ケプカでした。2014年まではヨーロッパを中心に戦ってきた新星は最終日を2位でスタート。すると6バーディ、1ボギーの67で回り、通算16アンダーで逆転優勝に成功しています。

ケプカにとってこれが念願のメジャー初優勝。2015年のジェイソン・デイによるPGA選手権優勝以降、7大会連続で4大メジャーを初優勝者が制することとなりました。

今大会、あともう少しのところで優勝を逃したのが松山英樹。首位と6打差の14位でスタートした松山は8バーディ、2ボギーの66とケプカを上回る数字を出したものの初日に74と出遅れたのが大きく、4打差の2位タイとなりました。それでも4大メジャーで2位となったのは1980年に青木功が記録したPGA選手権2位に並ぶ日本人史上最高記録となっています。

優勝オッズ

【全米オープンゴルフ2018優勝オッズ】
全米オープン2018優勝オッズ※オッズは11日午前8時現在
ピナクル 登録方法

ブックメーカー「ピナクル」が発表した全米オープンゴルフ2018の優勝オッズによると、ダスティン・ジョンソンが11.290倍で優勝候補の筆頭に挙げられています。2番手にはローリー・マキロイで12.760倍、3番手にはジョーダン・スピースで14.410倍。4番手にジャスティン・トーマスで15.400倍と僅差で続いています。

初のメジャータイトル獲得を目指す松山英樹は27.600倍、タイガー・ウッズは20.390倍となっています。

新世代の旗手トーマス、タイガーの偉業再現なるか

ジャスティン・トーマス

5月13日付けの世界ランキングで、ダスティン・ジョンソンが昨年2月から64週間に渡って保持し続けていた1位の座をついに奪取したジャスティン・トーマス。25歳にして世界の頂点に達したトーマスの今後の活躍ぶりにも大きな期待がかかります。

昨シーズンは初のメジャー制覇(PGA選手権)を含む5勝を挙げ、年間王者に輝きました。そして今シーズンもすでに2勝を挙げており、その勢いは衰えていません。かつて、タイガー・ウッズがメジャー年間3冠という脅威の偉業を達成した時の年齢は、今のトーマスと同じ25歳でした。そして、そのスタートは全米オープン。全米オープンを制した勢いそのままに3冠を成し遂げたタイガーのように、トーマスは新たな伝説を生み出すことができるのでしょうか。

かつての英雄が4度目の全米オープン制覇に挑む

タイガー・ウッズ

過去3度全米オープンを制覇しているタイガー・ウッズ。2018年についに復活を果たしてからは少しずつ調子を取り戻し、現在世界ランキングも80位まで上昇しています。本人も5~6年前のショットの感覚を取り戻していると語っており、手ごたえをにじませました。5~6年前といえば全盛期こそ過ぎていたものの全米オープンで3位に入ったり、キャデラック選手権やブリヂストン招待を制覇したりしていたころ。タイガーが優勝争いに絡んでくる可能性はけして無いとは言えないはずです。

また、タイガーは自身が所有する高級ヨットに大会中滞在することを決め、注目を集めています。お値段2000万ドル(約22億円)、全長約47メートル、7つの寝室にジムやバー、スキューバダイビング用の減圧室まで備えたこの超豪華ヨットは全米オープンが行われるシネコックから約1時間の距離にある高級ヨットクラブに係留されており、コースへのアクセスも容易。ホテルに泊まるよりも快適な環境で過ごすことができそうです。

肉体的にも環境的にもいい状態で全米オープンを迎えることができるタイガー。かつて世界を席巻し、史上最高のゴルファーの1人にも数えられるタイガーが再び世界の頂点に立つ日が来たのかもしれません。

松山は全米で不調の波を乗り越えることができるか

松山英樹

6月4日更新の世界ランキングで10位に付けている松山英樹。昨年の全米オープンで2位となった直後は世界ランキングも自身最高の2位となりましたが、その後の不調も重なって順位を落としています。

今大会の予選ラウンドで松山は世界ランク7位のリッキー・ファウラー(米国)と同16位のマーク・リーシュマン(オーストラリア)と同組になりました。ファウラーとは2位タイに入った昨年大会でも同組となっており、非常に縁起のいい組み合わせといえるでしょう。

ここのところはショットの不安定さに苦しんでおり、先日行われたザ・メモリアルトーナメントでもボギーが先行し、7ホールでパーオンを逃すなど、乱れが目立ちました。同大会の次週は試合に出場せず、全米オープンへの調整に充てると明言しています。

松山はこの苦境を乗り越え、再び世界最高峰の頂にその手をかける活躍を見せることができるでしょうか。