9月11日に大相撲秋場所が初日を迎えます。現在の大相撲は稀に見る混戦が続いています。3月の春場所から現在まで幕内の優勝成績は1972年以来の3場所連続12勝以下という低さを叩き出し、11日初日の秋場所で12勝以下の制覇が4場所連続になると、1場所15日制が定着した49年夏場所以降で初の事態を迎える異常事態といえる。
その原因もまたコロナ禍の影響と言えます。各部屋を行き来する出稽古が今年6月の再開まで2年以上も自粛され、巡業も8月に2019年12月以来の再開となりました。もうそろそろコロナ禍においての自粛ムードというのも大相撲だけでなく日本全体に今年でラストとしてもらいところです。
照ノ富士、2場所ぶりの優勝へ
横綱照ノ富士が2場所ぶりの優勝へ意気込んでいます。前回の名古屋場所は優勝ならずとも11勝4敗でした。新番付が発表され、初日まで指折り数えるほどになりましたが横綱であるプレッシャーだけでなく自信持って取り組んでもらいたい。ブックメーカー「ベットチャンネル」が公開しているオッズは2.10倍で圧倒的ともいえる支持の高さです。日大から同部屋に入門した石岡弥輝也の存在も照ノ富士にとっては負けてられないといい動機づけになっていることでしょう。
2番目に支持が高いのは貴景勝で7.00倍です。夏巡業では体調不良を理由に休場されましたが秋場所ではいいところを両国で見せてもらいたい。3番目には正代で9.06倍です。2020年秋場所で初優勝を飾り、場所後に大関に昇進しましたがコロナ禍のため、昇進パーティーが開催されずの状態でしたが、今回の秋場所後の10月23日に晴れて開催されるといいます。昇進パーティーに向けて秋場所でのいい報告ができたら言うことなしでしょう。今場所後には大関3年目を迎える正代でありますが、カド番には2度とならないように今回こそ頑張ってもらいたい。
豊昇龍が新関脇に新番付での優勝狙う!
元横綱・朝青龍の甥で新関脇・豊昇龍となりました。今年の春場所に新小結に昇進すると、先場所まで3場所連続で勝ち越し。他の役力士が好成績を残した影響で小結にとどまっていたが、今回で念願がかなって関脇となりました。
通例で関脇は終盤に横綱・大関戦が組まれるだけに厳しい見通しになりますがオッズは期待の8.17倍優勝争いまでもつれてもらいたいところです。幕内最高優勝25回で史上最高横綱の朝青龍のDNAを持つ豊昇龍の快進撃も大きく期待したい。また、同郷である逸ノ城の先日の名古屋場所での優勝で小結に復帰し、モンゴル陣の勢いがまた復活してきたと言っていいでしょう。