現役牝馬最強のジェンティルドンナか?連覇を狙うエイシンフラッシュか!?
4歳牝馬のジェンティルドンナは、昨年の桜花賞、オークス、秋華賞と“牝馬三冠”を達成すると、その年のジャパンカップでは凱旋門賞2着のオルフェーヴルに競り勝ってGⅠ4勝を挙げてJRA賞年度代表馬に選ばれました。3ヶ月の放牧明けで迎えた今年の宝塚記念(GⅠ)では重馬場の影響もあって3着となり、初黒星を喫しましたが、これまで7戦6勝。今回の天皇賞(秋)では、馬体重を宝塚記念時よりも約20㌔増やしてパワーアップして挑みます。
ここで、昨年のジャパンカップでのオルフェーヴルとの直線の競り合いを見てみたいと思います。下記画像をクリックすれば、昨年のジャパンカップのレースがご覧いただけます。ゴール前の激しいせめぎ合いにしびれましたね~。
ジェンティルドンナは今回勝てばGⅠ5勝目となり、現役馬でオルフェーヴルと並びますし、歴代牝馬の通算GⅠ5勝は、ウオッカの7勝、ブエナビスタの6勝に次ぐメジロドーベル、アパパネの5勝に並ぶ快挙です。
騎乗する岩田康誠騎手は「より自信を持ってレースにいける」と調教後に手応えを語っていました。今回の天皇賞(秋)は約4ヶ月ぶりのレースとなることが若干気がかりではありますが、調子は良さそうです。
イタリア人騎手のミルコ・デムーロが騎乗する6歳牡馬エイシンフラッシュは、2010年の日本ダービー馬で、将来を嘱望されていましたが、それから12連敗となかなか勝つことが出来ませんでした。しかし、昨年の天皇賞(秋)で大逃げを打ったミルポートを最後の直線で内々から差して、GⅠ2勝目を挙げました。
2002年、2003年のシンボリクリスエス以来史上2頭目となる天皇賞(秋)連覇に挑戦するエイシンフラッシュは、その前哨戦である「毎日王冠」(GⅡ、1800㍍・芝)では直線で得意の末脚で差し切って優勝しました。連覇に向けてしっかりとステップを踏んで万全を期していますね。
10月6日に行われた「毎日王冠」のレースは、下記画像をクリックすればご覧いただけます。直線一気の末脚はまだまだ健在ですね。
2011年の天皇賞(春)2着、宝塚記念3着など常に上位争いに顔を出す安定感が、エイシンフラッシュの強さですね。調教のため騎乗したデムーロ騎手は「6歳になって馬自身が自分で何をすべきかわかっているようだ」とエイシンフラッシュの熟練度を絶賛していました。「老いてますます盛んな馬」エイシンフラッシュの連覇にも期待が高まります。
ほかにも、重賞3連勝中で勢いに乗っているトウケイヘイローや、開幕戦から3連勝を飾り、潜在能力は間違いなく世代トップレベルと呼び声の高い3歳馬のコディーノなどが優勝を虎視眈々と狙っています。
では、今年の天皇賞(秋)はどの馬が制するのでしょうか?日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発走前日の26日(土)にオッズを発表する予定なので、また下記にてお知らせいたします。まずは、本日発表された枠順を下記に示します。
【天皇賞(秋)枠順と※オッズ】※ウィリアムヒルのオッズは26日(土)午後9時30分更新
① コディーノ:17.0倍
② ナカヤマハヤト:34.0倍
③ ダイワファルコン:101.0倍
④ トゥザクローリー:34.0倍
⑤ レインスティック:101.0倍
⑥ エイシンフラッシュ:5.0倍
⑦ ジャスタウェイ:15.0倍
⑧ ヒットザターゲット:21.0倍
⑨ ジェンティルドンナ:2.25倍
⑩ トーセンジョーダン:34.0倍
⑪ トウケイヘイロー:3.75倍
⑫ フラガラッハ:101.0倍
⑬ アンコイルド:26.0倍
⑭ オーシャンブルー:67.0倍
⑮ レッドスパータ:34.0倍
⑯ ダノンバラード:26.0倍
⑰ ウェルデグリーン:34.0倍
天皇賞(秋)に関する情報は、清崎民喜(@KiyoTamiyoshi)でもお知らせいたしますのでぜひチェックしてみて下さい。
最後に、昨年の天皇賞(秋)を振り返りたいと思います。下記画像をクリックすればレースがご覧いただけます。勝ち馬となったエイシンフラッシュに騎乗したデムーロ騎手が、天皇陛下の前で下馬して最敬礼をする姿は、心打たれるものがありました。
今年はどんなドラマが待っているのか楽しみですね!!