F1の新時代が到来か!?
2014年シーズンF1グランプリシリーズが14日(15日予選、16日決勝)、オーストラリアGPが開幕します。世界中のF1ファンが待ち焦がれていた時がついに来たという感じでしょうか。
【F1 2014年シーズンスケジュール(前半戦イギリスGPまで)】
※「スポーツナビ」より抜粋
昨シーズンを振り返ってみると、レッドブルの4連覇&セバスチャン・ベッテルが残り数レースを残しての圧倒的優勝で幕を閉じました。レッドブルはコンストラクターズポイントで2位のメルセデスに200ポイント以上の大差をつける596ポイントを獲得し、エースドライバーのベッテルはドライバーズポイント397ポイントを奪って独走しました。
しかし、2014年の今シーズンはこのレッドブル&ベッテルの最強コンビが危機に瀕しているんです。
今シーズンからF1に様々な変更点が加えられ、大きく3つが昨シーズンまでと変わりました。
1)パワーユニットの変更(エンジンなど)
2) ドライバーの固定ナンバー制の導入
3) シーズン最終戦がダブルポイント制
2)については、直接レースに影響するものではないのですが、3)については通常1位から10位までに与えられるドライバーズポイント(優勝が25ポイント、以下18-15-12-10-8-6-4-2)が最終戦に限ってはそのポイントが倍になるということです。つまり、最終戦で最大50ポイントの大逆転が起こりうるということなんです。この点は特にGP終盤で影響してくるでしょう。
1)についてはたくさん変更点があるのですが(詳細は省略しますね)、中でもパワーユニットの変更が各チームに大きな影響を及ぼしていて、とりわけレッドブルはその変更に対応できないままに開幕を迎えそうなのです。
各チームの新マシンでの走行テストが先月行われましたが、レッドブルはタイム的に1番手はおろか2番手にも入れていない状態で、ストレートの最高速も1番手を行くメルセデスやフェラーリよりも約30キロ遅いというのです。
さらに、ルノーのエンジンが深刻なトラブルが相次いでおり、レッドブルの関係者の一人は「もっと早くから新車に精力をつぎ込むべきだった」と早くも反省の弁が出るほどです。15日に予選を迎えるオーストラリアGPでは「ポイント圏外で、もしポイントが取れれば満足だ」というような昨シーズンまでには考えられなかったような弱気な声が聞かれます。
新マシンの“遅れ”はベッテルにも当然伝わっています。「素早く瞬時にマシンを良くする技はあるわけない」とドイツのある新聞に語っていて、「レース距離を走り切れるかどうかもわからない」とこちらも開幕戦は少々あきらめモードです。王者のベッテルがレッドブルを離脱するのではないかとの憶測まで広がっていて、「ポストレッドブル」「ポストベッテル」は誰なのかに注目が集まりそうです。
では、2014年シーズンの開幕を前に日本語対応ブックメーカーの「dafabet」が年間のドライバーズチャンピオンとコンストラクターズチャンピオンの予想オッズを発表していますので、こちらを見ながら今シーズンを展望してみましょう。
【年間ドライバーズ・コンストラクターズ優勝オッズ】
※オッズは13日午後5時現在
コンストラクターズの年間王者筆頭に挙げられているのが、新マシンのテスト走行でトップタイムをたたき出すなど、対応がうまくいっているメルセデスです。一歩抜けている感じがしますね。続いてレッドブル、フェラーリと続いています。
ドライバーズチャンピオンの筆頭にはルイス・ハミルトン(メルセデス)が挙げられています。3番手に挙げられている同僚のニコ・ロズベルグ(メルセデス)と優勝争いをするような展開になれば、メルセデスとしては初のコンストラクターズチャンピオンの栄冠を手に入れる可能性は高いでしょう。4連覇中のレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も「ハミルトンとロズベルグの二人の優勝争いだろう」と口にしているほどです。
ハミルトンは「私は成功するために必要な道具(マシンなど)を手に入れられたと感じている。始まるのが待ちきれない」と新マシンへの手応えと優勝に向けての抱負を語っていました。また、ロズベルグは「私たちの冬のプログラムは予想よりもうまくいった。シーズンが始まるのを本当に楽しみにしているし、車に乗るのが待ちきれない」と新マシンへの絶対的信頼感を語っていました。
ベッテルも新マシンの状態が早期に良くなって来れば当然優勝候補の有力者でしょう。2005年、2006年の覇者であるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)の王座奪還や、昨シーズンのオーストラリアGP優勝者で今シーズンからフェラーリに移籍したキミ・ライコネンにも期待です。
最後に、忘れちゃいけないのがあの男の2年ぶりのF1復帰です!そうです。小林可夢偉がケータハムのドライバーとして戻ってきます。「カムイ・サポート」なる募金活動のお蔭で1億8000面円ほどのお金が集まり、そのお金を元手に無報酬でドライバーの座を射止めました。
小林は「自分が楽しくレースをやって、そして精一杯チームをいいレベルにして、ファンにも楽しんでもらって感謝の形にして返したい」とオーストラリアGPに向けての抱負とファンへの感謝を口にしていました。昨シーズンポイントを取ることが出来なかったケータハムにポイントをもたらすことが出来るかにも注目したいですね。
最後に、今回のオーストラリアGPの優勝ドライバーオッズをブックメーカー「dafabet」発表のものでご紹介しておきます。
【オーストラリアGP優勝ドライバーオッズ】
※オッズは13日午後5時現在
「dafabet」は優勝ドライバーオッズのほかにも、「表彰台オッズ」や「ポイント獲得オッズ(10位以内)」も発表しているので、「dafabet」のホームページで確認してみてくださいね。
さあ、新しいF1時代の到来を告げる2014年シーズンが始まり、始まりです!
※2013年のF1に関する記事は下記をご参照ください。
https://bookmaker-info.com/category/f1