【ウィリアムヒル】ジャパンカップ2019:ダービー馬2頭が1番人気分け合う!レイデオロとワグネリアンがブックメーカーオッズで4.5倍

ジャパンカップ

先週のマイルチャンピオンシップでは、急遽手綱を任された池添謙一騎手が見事な騎乗で勝利。インディチャンプが春秋両マイルG1制覇の偉業を成し遂げることとなりました。その一方、海外ではピナトゥボがあの怪物フランケルの2歳時レーティングを超えた数値をたたき出し「今世紀最大」に。こちらも話題となっていました。

そんな中、今週末東京競馬場にて開催されるのが、日本競馬最強のクラシックディスタンス決定戦ともいえるジャパンカップ(G1、2400㍍・芝)。今年は創立から39回目で初めて「海外参戦馬なし」という異例の事態の中開催されることとなります。

【ジャパンカップ2019枠順】
1-1 カレンブーケドール(牝3、津村明秀・国枝栄)
2-2 ワグネリアン(牡4、川田将雅・友道康夫)
2-3 ウインテンダネス(牡6、田辺裕信・杉山晴紀)
3-4 ムイトオブリガード(牡5、C.ルメール・角田晃一)
3-5 スワーヴリチャード(牡5、O.マーフィー・庄野靖志)
4-6 ユーキャンスマイル(牡4、岩田康誠・友道康夫)
4-7 ダイワキャグニー(牡5、石橋脩・菊沢隆徳)
5-8 レイデオロ(牡5、W.ビュイック・藤沢和雄)
5-9 ルックトゥワイス(牡6、L.デットーリ・藤原英昭)
6-10 ダンビュライト(牡5、松若風馬・音無秀孝)
6-11 シュヴァルグラン(牡7、C.スミヨン・友道康夫)
7-12 タイセイトレイル(牡4、M.デムーロ・矢作芳人)
7-13 エタリオウ(牡4、横山典弘・友道康夫)
8-14 マカヒキ(牡6、武豊・友道康夫)
8-15 ジナンボー(牡4、R.ムーア・堀宣行)
※21日午後2時半更新

更には、昨年のジャパンカップ勝利馬にして天皇賞・秋(G1、2000㍍・芝)を制した日本最強馬アーモンドアイも香港へ向かうために不参戦。こういった背景を考えると、競馬ファンの率直な意見としては「寂しいジャパンカップになるな」というのが本音でしょうか。

ウィリアムヒル絶対的主役が居ない今年のジャパンカップ。やはりオッズは「大混戦」。その中でも老舗ブックメーカーである「William Hill(ウィリアムヒル)」はどんなジャッジを下したのでしょうか。発表されているオッズをご確認いただいてから、有力出走馬のご紹介へと移りましょう。

【ジャパンカップ2019オッズ】
ジャパンカップ2019オッズ※オッズは21日午前8時現在
ウィリアムヒル 登録方法

上位陣のオッズはほとんど差がなく混戦状態です。

4.5倍で1番手評価は2頭。
奇しくも2017年と2018年の日本ダービー馬です。

2017年のダービー馬にして、G1を2勝しているレイデオロ。

レイデオロ

これまでの戦績のきれいさがあらわすように、その秘めたる素質はかなりのものがありますが、いかんせん体調面などの調整が難しいタイプであり、ここ最近もやや結果が出ていません。

しかし管理する藤沢調教師からは「寒いこの時季がちょうどいい」と、コメント。馬自体の雰囲気も春から比べればかなり良くなっているようであり、ダービーを制し、2017年に2着入線したこのジャパンカップの舞台を、万全の状態で臨むことが出来そうではあります。

今回、鞍上に迎えるのはW.ビュイック騎手。

ビュイック騎手

1週前調教にもまたがり「加速力が強み、わくわくする馬」と、しっかりその能力を把握しているだけに、本番でも楽しみなコンビでしょう。

もう1頭の最上位評価が、2018年のダービー馬であるワグネリアンです。

ワグネリアン

レイデオロと同じく、ワグネリアンも今年はやや精彩を欠いた結果続き。前走の天皇賞・秋も5着と掲示板こそ確保するも馬券圏内には食い込めませんでした。それであっても陣営的には「1回使ってよくなっているし、距離的にもこちらのほうがいい」と、コメント。これまで2戦2勝の2400mに対して自信をのぞかせています。

ワグネリアンの主戦騎手といえば、先週も話題に上がった福永祐一騎手。しかし今週も騎乗停止であり、手綱を取ることはかないません。代わりに白羽の矢が立ったのは日本人リーディングトップジョッキー、川田将雅騎手。

川田将雅騎手

今年キャリアハイとなる重賞勝利数14を重ねながらも、G1勝利はゼロ。11月17日の競馬開催では、騎乗した7頭のうち6頭が1番人気に推されながらも、2着が5回結果は1勝もできずと、ここ最近はやや調子が上がらない印象も受けますが、先週の池添謙一騎手のような「代役」ではなく「主役」になり替わるようなレースを期待したいところです。

マイルチャンピオンシップでも6番人気のペルシアンナイトで3着入線を果たすなど、相変わらずの仕事ぶりをみせるO.マーフィー騎手騎乗予定なのがスワーヴリチャード(5.0倍)。

スワーヴリチャード

2018年の大阪杯(G1、2000㍍・芝)以来、勝利はありませんが、ワグネリアン同様クラシックディスタンスではコースを問わず好走実績の多い馬でもあります。

ここ最近の成績から「ややピークが過ぎた」という声も少なくない1頭ですが、O.マーフィー騎手は「完成されている」と、むしろ今が成熟期であるとコメント。「折り合い重視の競馬を」というレースプランがしっかりハマれば、やはり怖い存在です。

数多くのG1ホースが出走する中でG1未勝利ながら上位人気に推されているのはユーキャンスマイル(6.5倍)。

ユーキャンスマイル

3歳夏の自己条件戦を勝利してから7戦の内6戦で「上がり最速」をマーク。天皇賞・秋においても、豪華メンバー相手に普段通りの競馬を見せ猛然と4着に入線しました。

3000m戦の菊花賞で3着の実績があるように、これまでの実績的に距離が延長されることは大歓迎。豊富なスタミナを持つ馬だけに、タフな展開になればこの馬が最後方から一刀両断の競馬を見せることも十二分にあり得ます。ただ、実績面を考えればやや「人気をかぶり過ぎている」という側面もあるでしょう。

短期免許で来日中の注目外国人騎手が騎乗する2頭もご紹介しておきましょう。

11.0倍となっているのは7歳馬にして2017年のジャパンカップ王者、シュヴァルグラン。

シュヴァルグラン

今年は春先から海外遠征で日本でのレースはジャパンカップが初めて。海外での3銭で結果は出ていませんでしたが、得意の舞台で巻き返しを誓いたいところです。

手綱を取るのはこちらもエピファネイアでジャパンカップの勝利経験を持つC.スミヨン騎手。シュヴァルグランをジャパンカップでの勝利に導いたH.ボウマン騎手から直接シュヴァルグランの話を伝え聞いたというエピソードも漏れ聞こえるだけに、虎視眈々と勝利を狙います。

ようやく来日を果たすことの出来るL.デットーリ騎手騎乗予定なのが今年の目黒記念(G2、2500㍍・芝)にて重賞初制覇を果たしたルックトゥワイス。オッズは13.0倍です。

ルックトゥワイス

実績的にはやはり劣るものの、手綱を取るのがあのフランキーとなれば全くのノーマークとはいかないでしょう。そういった意味ではブックメーカー側のオッズも、やや見込まれているような印象です。

その他、ジャパンカップと同じ舞台のオークスで2着入線。斤量の恩恵がある3歳牝馬のカレンブーケドールが13.0倍。今回、レイデオロではなくC.ルメール騎手が騎乗することとなったムイトオブリガードが17.0倍。また、短期免許で来日中のR.ムーア騎手はジナンボーに騎乗予定。こちらは41.0倍となっています。

主役不在ながら、2400mには自信アリというメンバー構成。それだけにどの馬が勝利してもおかしくはないでしょう。

ジャパンカップは11月24日日曜日、15時40分発走予定です。