12月26日、有明アリーナにて『世界スーパー・バンタム級四団体王座統一戦』が開催されます。ボクシングのWBC&WBO世界スーパーバンタム級二団体統一王者・井上尚弥がバンタム級に続き、スーパーバンタム級での四団体統一を目指し、WBA&IBF世界同級二団体統一王者マーロン・タパレスと激突します。四団体王座統一を2階級で成し遂げたのは、スーパーライト級で王座を統一したテレンス・クロフォードで、7月にウエルター級の統一王者となったのが史上初の快挙達成となりました。井上は7月にWBCとWBOのタイトルを持つスティーブン・フルトンに完勝して二団体の王座を奪っており、今対戦でタパレスに勝ってベルト2本を加えて、2人目の偉業を成し遂げるのか大きな注目が集まります。試合の様子は、ドコモの映像配信サービス「Lemino」にて独占無料生配信を予定しています。
世界スーパー・バンタム級四団体王座統一戦の展望は「ベットチャンネル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
“無敗の怪物”井上尚弥が世界スーパー・バンタム級四団体統一に挑む!
世界から注目を集める一戦ですが、多くの予想は井上優勢の見方です。井上はこれまでライトフライ級、スーパーフライ級、バンタム級の3階級を制覇してきており、2012年にライトフライ級でプロデビューし、わずか6戦で世界タイトルを獲得。防衛後に王座を返上し、階級を2つ上げたスーパーフライ級でも世界王者になりました。このタイトルを7度防衛し、2018年には3階級目となるバンタム級に進出し、バンタム級では各団体の世界王者である、ジェイミー・マクドネル、エマヌエル・ロドリゲス、ノニト・ドネア、バトラーのすべてにKOで勝利してきました。そしてバトラー戦を最後にバンタム級から卒業し、2023年に転向したスーパーバンタム級でも、7月のスティーブン・フルトン戦を8回TKOで勝利し、4階級制覇を達成しました。今対戦の予想オッズは、井上尚弥1.08倍、マーロン・タパレス8.02倍と井上が優勢の予想です。圧倒的な強さで世界を魅了する井上の試合は見逃せません。
【世界スーパーバンタム級4団体王座統一戦:井上尚弥 vs. マーロン・タパレス予想オッズ】
※オッズは22日午後8時現在
マーロン・タパレスが番狂わせを起こす可能性は?
対するマーロン・タパレスは、4月にWBA、IBFを統一した王者で、当時無敗のムロジョン・アフマダリエフを2-1の判定で破りタイトルを奪取したサウスポーです。戦績は40戦37勝。母国の英雄であり、元世界6階級王者のマニー・パッキャオや、5階級を制したノニト・ドネアでさえ成し遂げていないフィリピン選手初の四団体統一が懸かります。2団体王者同士の対戦ですが、パワー、技術、スピード、防御など多くの点で井上が上回っており、井上が圧倒的優勢の予想です。タパレスが勝つためには、左のオーバーハンドや、腕を伸ばして打ち込む独特のフック、右からつなぐ威力のあるアッパーをまともに当てれば番狂わせの可能性も出てきます。井上にとって決して侮れない相手ではありますが、サウスポーにも苦手意識はないことから井上勝利への期待が高まります。果たしてタパレスは“モンスター”の異名を持つ井上を撃破することができるでしょうか?