10月15日、2年5ヶ月の大規模改修を今春に終えた京都競馬場にて第28回秋華賞（G1、芝・2000㍍）が開催されます。3歳牝馬によって争われる牝馬三冠レースの最終戦、春の桜花賞、オークスを制したリバティアイランドが史上7頭目の3冠達成となるのか注目が集まります。そんな女王の進撃を阻止すべく、オークス2着以来となるハーパーやローズSをJRAレコードで快勝したマスクトディーヴァ、クイーンC勝ち馬のドゥーラら、好メンバーが出揃いました。女王が圧巻の走りを見せるのか、それを阻む競強馬が現れるのか、注目のレースは今週末に開催されます。
出走予定の馬は以下の通りです。
エミュー（牝3・美浦・和田郎厩舎）
キタウィング（牝3・美浦・小島厩舎）
キミノナハマリア（牝3・栗東・千田厩舎）
グランベルナデット（牝3・美浦・大竹厩舎）
コナコースト（牝3・栗東・清水久厩舎）
コンクシェル（牝3・栗東・清水久厩舎）
シランケド（牝3・栗東・牧浦厩舎）
シンリョクカ（牝3・美浦・竹内厩舎）
ソレイユヴィータ（牝3・栗東・杉山晴厩舎）
ドゥーラ（牝3・栗東・高橋康厩舎）
ドゥアイズ（牝3・栗東・庄野厩舎）
ハーパー（牝3・栗東・友道厩舎）
ヒップホップソウル（牝3・美浦・木村厩舎）
ピピオラ（牝3・栗東・武幸厩舎）
フェアエールング（牝3・美浦・和田郎厩舎）
フェステスバント（牝3・栗東・藤岡厩舎）
マスクトディーヴァ（牡3・栗東・辻野厩舎）
マラキナイア（牝3・栗東・吉岡厩舎）
ミシシッピテソーロ（牝3・美浦・畠山厩舎）
ミタマ（牝3・栗東・上村厩舎）
モリアーナ（牝3・美浦・武藤厩舎）
ラヴェル（牝3・栗東・矢作厩舎）
リバティアイランド（牝3・栗東・中内田厩舎）
秋華賞の展望は「ウィリアムヒル」でご覧頂きながらご紹介に移りたいと思います。
女王リバティアイランドは再び圧巻の走りで3冠達成となるか？
驚異の末脚で春の2冠を圧勝したリバティアイランドは今レースでも圧倒的優勢予想です。特に5月のオークスでは2着と6馬身差をつけ、新馬戦で上がり31秒4という末脚で圧勝し、その力を見せつけました。同世代の牝馬に敵なしと言われるリバティアイランドの予想オッズは1.25倍です。ただ、京都競馬場の内回りの芝2000mは番狂わせが起こりやすいトリッキーなコースとも言われており、最後の直線が外回りに比べて75m短いことからも、レース終盤の爆発力が特徴的なリバティアイランドにとっては決して相性の良い舞台とは言えないでしょう。とはいえ、異次元の末脚からやはり一強ムードに変わりはなく、どのような圧勝劇を見せてくれるのか期待が集まります。
女王リバティアイランドを追うのがハーパーで予想オッズは8.00倍です。同大会5年ぶりの3勝目を狙うC.ルメール騎手が騎乗します。ルメール騎手はこれまで秋華賞に8回参戦しており、17年にはディアドラ、18年にはアーモンドアイで2勝を挙げています。ハーパーとはクイーンCで重賞初制覇後、桜花賞では0秒5差の4着、オークスでは1秒0差の2着とリバティアイランドに完敗を喫しました。3度目の対戦でハーパーは初勝利を挙げることができるでしょうか？勝てばルメール騎手は武豊騎手、岩田康誠騎手と並んで現役最多タイとなる秋華賞3勝目となります。女王を相手にルメール騎手がどのような手綱捌きを見せるのかにも注目です。
ハーパーと同じく予想オッズ8.00倍のマスクトディーヴァはローズSを制しました。これまでの戦績は通算4戦3勝で、通算5戦目で秋華賞を制することが出来れば最少キャリア優勝記録に並びます。JRAレコードを叩き出した前走の勢いそのままに、マスクトディーヴァはG1初制覇を挙げることができるでしょうか？
【秋華賞2023単勝予想オッズ】
※オッズは１１日午前１０時現在
絶対女王の戴冠を阻む馬は現れるのか？
桜花賞2着のコナコーストは4番人気の15.00倍です。先行力がありレースセンスも高いコナコーストですが、前走ではリバティアイランドの驚異の末脚に負けを喫しました。ですが、1度は抜け出し戴冠目前まで迫ったコナコーストへの期待は高く、父キタサンブラック譲りの長い脚は中長距離向きで、3冠最終戦でどんな逆転劇を見せてくれるのか期待が集まります。そして、前走の紫苑ステークスで重賞初制覇を果たしたモリアーナは予想オッズ17.00倍、昨年の札幌2歳ステークス、今年のクイーンステークス勝ち馬のドゥーラが21.00倍につけています。
リバティアイランドが絶対的主役とも言える今年の秋華賞は予想通りの快挙達成となるのか、はたまた大逆転劇が起こるのか。牝馬による最終決戦の行方はいかに？
