ハープスター、牝馬クラシック2冠へ視界良好!
牝馬クラシック第2戦「第75回オークス」(GⅠ、2400㍍・芝)が、25日午後3時40分から東京競馬場で行われます。早速本日22日に注目の枠順が発表されましたのでご紹介しましょう。
前週の「ヴィクトリアマイル」についてはオッズの発表を行いませんでしたが(大変失礼しました)、日本語対応のブックメーカー(スポーツブック)「William Hill(ウィリアムヒル)」は今回のビッグレースはおそらくレース前日に単勝オッズを発表すると思われますので、発表され次第ここで公開する予定です。
【第75回オークス枠順とウィリアムヒル単勝オッズ】※オッズは発表されませんでした(26日午前9時更新)
1-1 ベッラレジーナ:
1-2 ディルガ:
2-3 マイネオーラム:
2-4 ペイシャフェリス:
3-5 バウンスシャッセ:
3-6 パシフィックギャル:
4-7 シャイニーガール:
4-8 サングレアル:
5-9 ヌーヴォレコルト:
5-10 ハープスター:
6-11 マーブルカテドラル:
6-12 マイネグレヴィル:
7-13 ニシノアカツキ:
7-14 ブランネージュ:
7-15 マジックタイム:
8-16 クリスマス:
8-17 フォーエバーモア:
8-18 エリーザベスト:
ダントツの1番人気が予想されるのは、クラシック初戦の「桜花賞」(GⅠ、1600㍍・芝)を制覇した5枠10番ハープスターでしょう。最後方からの競馬となりましたが、阪神競馬場の短めの直線に入ると、グイグイと末脚を使って先頭まで躍り出て、そのままレッドリヴェールを差し切ってゴールインしました。
【桜花賞2014(ハープスター)】
さすが、ディープインパクトの子だなと思わされたレースでしたね。川田将雅騎乗のハープスターは、昨年12月の阪神FJ(GⅠ、1600㍍・芝)こそ2着に終わりましたが、その後のチューリップ賞(GⅢ、1600㍍・芝)で勝利し、桜花賞を取るというマイル戦ではずば抜けた力を見せてきました。
21日のハープスターの調教を終えた松田博資調教師は、ハープスターの状態について「こんなに動いたのは久しぶりで、体つきも良くなっている」とコメント。続けて「馬場も枠順も関係ない。この馬の競馬をするだけだ」とオークス取りに自信を見せていました。GⅠレースをこれまで19勝していて、そのうちベガやブエナビスタなど牝馬で14勝を挙げている松田調教師の言葉には説得力があります。
ただ、ハープスターにも全く不安がないというわけではありません。1つは、これまでマイル戦しか戦っておらず、2400㍍の距離にスタミナなどが対応できるかどうか。もう一つは、左回りの東京競馬場で初レースとなることが挙げられるでしょう。
しかし、川田騎手は全くこれらの不安を気にしていないようです。桜花賞について「自分のリズムで競馬が出来て、あの末脚を使ってくれた」と振り返り、2冠挑戦となるオークスについては「まだ、マイルしか走ったことがないからわからないが、でも絶対的な能力が高いので補ってくれるはず」とハープスターに全幅の信頼を寄せています。
ハープスターがオークスも勝って、10月の凱旋門賞挑戦に大きな弾みをつけるのでしょうか。
ハープスター最大のライバルと目されていた桜花賞2着のレッドリヴェールは、日本ダービーへの参戦へと向かったため、ハープスターの対抗馬を探すのが難しいという意見も多いようです。しかし、オークスは出走全馬にとって初の2400㍍になるので何が起きても不思議ではありません。
距離を踏んでいるという観点から見れば、桜花賞には出走せずに4月27日東京競馬場で行われたフローラステークス(GⅡ、2000㍍・芝)で1着となった、戸崎圭太騎乗のサングレアルが面白い存在であると思います。ハープスターも手掛ける松田調教師が送り込んでいます。
【フローラステークス2014(サングレアル)】
サングレアルも後方からの競馬で、東京競馬場の525.9㍍の長い直線一気の末脚で差し切り勝ちを収めました。マイル戦よりも400㍍長い距離とオークスと同じ東京競馬場で結果を残していることを考えると十分優勝候補になり得るのではないでしょうか。同厩舎対決にも注目しましょう。
また、岩田康誠騎乗のヌーヴォレコルトは、チューリップ賞2着、桜花賞3着と常にハープスターと接戦を繰り広げています。斎藤誠調教師は「桜花賞が100%の仕上がりと思っていたが、その上が(オークスでは)あるかも」と言い、ヌーヴォレコルトの好調ぶりをアピールしていました。
それでも、やっぱりハープスターが一枚も二枚も上なのでしょうか。松田調教師はこう言います。「(他の馬と)能力が違い過ぎるんだから心配はしていない」。
【オークス2013(メイショウマンボ)】