【ウィリアムヒル】コンフェデレーションズカップ2017:ロシアW杯前哨戦の優勝最有力はポルトガル!対抗はドイツ!ブックメーカーがオッズ発表

コンフェデレーションズカップ優勝杯

2018年ロシアワールドカップまであと1年。イランがアジア一番乗りで本大会出場を決めるなど、各大陸の予選も大詰めを迎えつつあります。もはやその開催が待ち遠しい方も多いことでしょう。ですがその前に、ワールドカップ前の各大陸王者の力試しともいえる、コンフェデレーションズカップの開催が近づいてきました。注目の大会は6月17日(土)に幕を開けます。

コンフェデレーションズカップとは

2001年大会準優勝の日本代表

コンフェデレーションズカップ(以下コンフェデ杯)の発祥はサウジアラビア。当時アジア王者だったサウジが各大陸王者を招待し、1992年に大会を開いたのが始まりです。日本でいうキリンチャレンジカップのようなものでしょうか。当時はFIFA主催大会ではありませんでした。

1997年の第3回大会からFIFA主催となり、名称も現在のものに。2001年には2002年ワールドカップのプレ大会として日本と韓国で開催され、日本が準優勝を果たしています。

2005年のドイツ大会から正式にワールドカップ(以下、W杯)のプレ大会として定義されました。毎回ワールドカップ本大会開催国の1年前に開催されています。

前回2013年大会はブラジルのカーニバルに

ブラジル代表(優勝セレモニー)

2013年に行われたブラジル大会では、開催国のブラジルが決勝で2010年W杯王者のスペインを3-0で粉砕し、見事な優勝を遂げました。今大会でブラジルは5試合でわずか3失点と、攻撃力のみならず守備力も世界最強クラスであることを見せつけています。

アジア王者として臨んだ日本はブラジル、イタリア、メキシコと同組となり、3戦3敗でグループリーグ敗退。翌年のW杯に不安の残る結果となりました。

参加できるのは王者のみ!

コンフェデ杯の参加資格はシンプル。開催国を除けば、各大陸の王者、もしくはW杯の覇者となることです。いわば、クラブワールドカップの代表チーム版です。

<2017年大会参加国一覧>
ロシア:開催国(FIFAW杯2018開催国)
ドイツ:世界王者(2014年ブラジルW杯優勝)
オーストラリア:アジア王者(AFCアジアカップ2015優勝)
チリ:南米王者(コパ・アメリカ2015優勝)
メキシコ:北中米王者(CONCACAFカップ優勝)
ニュージーランド:オセアニア王者(OFCネイションズカップ2016優勝)
ポルトガル:欧州王者(UEFA EURO 2016優勝)
カメルーン:アフリカ王者(アフリカネイションズカップ2017優勝)

注目の優勝オッズは欧州王者ポルトガルがトップ

【コンフェデレーションズカップ2017優勝オッズ】
コンフェデレーションズカップ2017優勝オッズ
※オッズは15日午前8時現在

ブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表したコンフェデレーションズカップ2017優勝オッズによると、コンフェデ杯2017優勝最有力候補にはオッズ3.25倍で欧州王者のポルトガルが挙げられました。

ウィリアムヒル2番手はドイツでオッズは3.50倍がつけられました。2014年ブラジルW杯では開催国ブラジルを決勝で粉砕。現在行われているロシアW杯予選でも全勝でグループ首位を維持し、圧倒的な強さを誇示しています。続く3番手には南米王者チリで3.75倍。4番手に開催国ロシアで8.00倍、5番手北中米王者メキシコが10.00倍、そして6番手アフリカ王者カメルーンが26.00倍、7番手アジア王者オーストラリアが41.00倍、そして最後にオセアニア王者ニュージーランドが201.00倍となりました。

グループリーグ

【コンフェデレーションズカップ2017グループA首位オッズ】
コンフェデレーションズカップ2017グループA首位オッズ
※オッズは15日午前8時現在

グループA首位突破最有力はポルトガルで1.67倍、対抗馬は3.75倍でロシアとなりました。3番手にメキシコで4.20倍、4番手にニュージーランドで81.00倍となっています。

【コンフェデレーションズカップ2017グループB首位オッズ】
コンフェデレーションズカップ2017グループB首位オッズ
※オッズは15日午前8時現在

Bは優勝候補ドイツとチリが同居する厳しい組み合わせに。一番手にドイツで2.20倍、2番手にチリで2.25倍となりました。直接対決の行方が順位を大きく左右することになりそうです。3番手に8.00倍でカメルーン、4番手に15.00倍でオーストラリアとなりました。

注目国

世界王者ドイツは1年後を見据えた陣容で臨む

ヨアヒム・レーブ監督

今回、ドイツは2014年W杯優勝メンバーの招集は3人のみ。初招集が6人に、21歳以下が9人と若手や新戦力を多く招集しました。その理由としては、シーズンが終了したばかりで選手の疲労を考慮したことが一つ。そして本大会まであと1年というところで、新戦力の発掘をしたいというのがもう一つでしょう。

若手の育成に定評があり、選手層の厚いドイツ。おそらくは今大会も新たなスターが生まれるはずです。

期待したいのはマンチェスター・シティに所属する21歳、レロイ・サネ。2015年にすでにA代表デビューを飾っているヤングスターです。2016年夏にシャルケから加入した精鋭ぞろいのシティですでにスタメンの座を確保しつつあり、これからさらに飛躍を続けるであろうダイヤの原石。その活躍をじっくりと今大会で楽しむことができそうです。ひょっとしたら、この大会が「サネの大会」と呼ばれるほどのインパクトを残すかもしれません。

ロナウドはポルトガルをさらなる高みに導けるか

クリスティアーノ・ロナウド

リーガ・エスパニョーラと欧州チャンピオンズリーグの2冠を達成した2017年をさらに最高のものにするため、クリスティアーノ・ロナウドは3冠目に全力を尽くすことでしょう。そうなれば、リオネル・メッシに並ぶ5回目のバロンドール受賞もゆるぎないものとなるはずです。

ロナウドは代表に対する熱い気持ちを持つ男です。2016年に念願のユーロを制した際には、バロンドール受賞や欧州CL制覇さえも超える「人生最良の日」だと表現しました。愛する母国ポルトガルにさらなる歓喜をもたらすため、ロナウドは死力を尽くして戦うはずです。ひょっとしたら、今シーズン一番のロナウドを見ることができるかもしれませんね。

ブラジル、アルゼンチンより強い!南米最強国・チリが世界に挑む

アレクシス・サンチェス

ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイといった世界最強クラスの強豪国ひしめく南米。そこを制したのは、今どこよりも成長著しいチリ代表でした。1962年に自国開催のワールドカップで優勝をした経験がありますが、その後は予選敗退かグループリーグ敗退。強豪の陰に潜む時代が長く続きました。

しかし、近年その実力は急上昇。2010年、2014年と続けてW杯ベスト16に入ると、2015年のコパ・アメリカ(南米選手権)、そして2016年のコパ・アメリカ・センテナリオ(アメリカ大陸全体の王者を決める記念大会)を連続で制覇し、アメリカ最強の座をブラジル、アルゼンチンから奪い取りつつあります。

アーセナルで躍動するアレクシス・サンチェスを筆頭に、バイエルンのアルトゥーロ・ビダル、マンチェスター・シティのクラウディオ・ブラボ、インテルのガリー・メデルといったタレントをそろえるチリ。アメリカ大陸を制した勢いそのままに、コンフェデ優勝をかっさらっていっても決して不思議ではないでしょう。