日本が2点差を追い付いた!いや、実際は逆転していてもおかしくなかった―。
16日に行われたオランダとの国際親善試合で、日本は前半13分にDF内田篤人のヘディングでのバックパスが相手に奪われてのミスから先制点を許すと、同39分にはアルイェン・ロッベンのカットインからのミドルシュートを決められ2点をリードされました。そのまま後半を迎えるのかと思われました。
しかし、この日の日本はすさまじかったですね。久しぶりに力強さ、パワーを感じました。前半終了間際にこの日はMF山口螢とボランチを組んだMF長谷部誠のラストパスに、FW大迫勇也が走り込んで1点を返しました。
後半15分には、相手先制点を誘発してしまった内田が右サイドから切り込んで、ゴール前の大迫がワンタッチで落として、FW本田圭佑が左足を振り抜いて同点ゴールをねじ込みました。
実は、アルベルト・ザッケローニ監督になってからの日本代表は、2点ビハインドから同点に追い付いたことは一度もなかったんです。FIFAランキング8位のオランダに、同44位の日本が同点に持ち込んだんですね。
さらにオランダのルイ・ファン・ハール監督に「日本のプレーは非常に良かった。(オランダが)2-3で負けていてもおかしくなかった」と後半の日本のハイプレッシャーの攻撃に脱帽していました。さらに「後半の戦いぶりを見れば、日本はもっと良い結果が出るはず。少し過小評価されているのではないか」と言わしめました。
多くの段がオランダ戦を見たとは思いますが、もう一度映像で振り返ってみましょう。下記画像をクリックすれば試合のダイジェスト映像がご覧いただけます。大迫(鹿島)、山口(C大阪)などJリーガーと、内田や本田などの海外組みがいい感じで切磋宅なしながらもかみ合ってきたなという印象を受けましたね。
1点目をアシストした長谷部キャプテンは「気の利いたプレーをしていた」とボランチを組んだ山口を賞賛していましたし、大迫は1ゴール1アシストの大活躍を見せました。活きのいい若手が現れて、10月の欧州遠征ではセルビア、ベラルーシに2試合連続完封負けを喫して沈みがちだったザックジャパンに活力が生まれましたね。
10月の連敗で「監督交代」も取りざたされたザッケローニ監督も「試合内容を見ていたが、満足のできるものだった。カウンターから多くのチャンスを取れたと思う」と久しぶりに明るい声が試合後に聞かれました。
さあ、この勢いで日本時間の20日午前5時から始まる今年最後の代表戦でベルギーを破っていい形でワールドカップが開催される2014年を迎えたいですね。ベルギーは現在FIFAランキングではオランダより3つ高い5位の強豪です。14日に行われた試合ではコロンビアに完封負けを喫していて、自国での連敗で終わるわけにはいかないので、好ゲームとなることは間違いないと思います。
日本としても、欧州強豪勢に勝ってW杯に大きな弾みをつけたいことでしょう。
では、日本とベルギー、どちらが勝利をものにするのでしょうか?ブックメーカー「bet365」は今回の親善試合のオッズを以下のように予想しています。世界各地で代表戦が行われているので、それらのオッズも一緒に見てみたいと思います。
【日本―ベルギーの勝敗オッズ】※上記オッズ画像の下から3番目「Belgium-Japan」
① ベルギー勝利:1.66倍
× ドロー:3.75倍
② 日本勝利:5.00倍
※オッズは18日午後7時現在
日本時間の明日19日、明後日20日に行われる国際マッチ16試合のオッズが発表されていますね。簡単にオッズの見方を説明すると、対戦表の左のチームが勝利のオッズが「1」、ドローが「×」、右のチームが勝利のオッズが「2」のところに表記されています。例えば、上から3番目の『Italy(イタリア)-Nigeria(ナイジェリア)』を見てみると、対戦表の左にあるイタリアに1.57倍、ドローに3.75倍、ナイジェリアに6.00倍のオッズが付いていることになります。
このオッズを眺めているだけでも、各チームの今の力量などが見えてきますね。
そして、下から3番目にある日本―ベルギーの試合に関しては、FIFAランキングで圧倒するベルギーが優位の予想となっています。しかし、今の日本の状況ならば十分撃破の力はあるのではないかと思います。
「勝機はある」と自信を見せる本田。「試合内容と結果の両方が大事で、結果を残す(勝つ)のに貴重な1試合になる」とベルギー戦への意気込みを語っていました。
サックジャパンが欧州から勝ち星をお土産として日本に持ち帰ってくれるのか?20日の早朝(午前5時)のキックオフとなりますが、仕事に出かける前にしっかりと試合を見守って、素敵な一日のスタートにしたいものですね!