【Paddy Power】AFCアジアチャンピオンズリーグ2017:鹿島、浦和、川崎、G大阪のJリーグ勢優勝なるか?ブックメーカーが優勝オッズ発表!

昨シーズンの覇者・全北現代モータース

アジアチャンピオンズリーグロゴサッカーレベルの成長著しいアジア。近年は中国を中心に世界トップクラスの選手も移籍してくるようになり、世界的にも注目を集めつつあります。そんなアジアの頂点にたつクラブを決める戦い、AFCチャンピオンズリーグが今年も始まろうとしています。

昨シーズンの結果

ACL2016決勝

昨年度のAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)は韓国の全北現代モータースがUAEのアル・アインを3-2で下し、10大会ぶり2回目の優勝を果たしました(注:審判不正買収により、今年度の出場権ははく奪。代わりに蔚山現代が出場)。日本のクラブはFC東京と浦和レッズがラウンド16、ガンバ大阪とサンフレッチェ広島がグループステージでそれぞれ敗退しています。

グループリーグ日程

グループリーグはホーム&アウェーの総当たり戦で行われ、上位2チームがラウンド16に進出します。第1節は2月20~22日、最終節となる第6節が5月8~10日に行われます。

優勝オッズ

Paddy Power Logo因縁渦巻くアジアの舞台。近隣国が集まるだけに関係の悪い国も多く、時に観客がオーバーヒートしてしまうようなこともあります。特にアウェーでは普段のリーグ戦とは全く異なる雰囲気の中で戦うことになりかねません。そんな厳しい環境を潜り抜け、頂点を手にするクラブはどこなのでしょうか。英国のブックメーカー「Paddy Power」がACLの優勝オッズを発表していますので、ご紹介していきます。

【アジアチャンピオンズリーグ2017優勝オッズ】
アジアチャンピオンズリーグ2017優勝オッズ
※オッズは16日午前10時現在

アジアチャンピオンズリーグ2017最新オッズ情報(bet365)

優勝候補最右翼は中国の広州恒大。オッズは5.50倍が付けられました。2番手は同じく中国の上海上港で8.50倍、3番手は9.50倍で韓国のFCソウルが挙げられています。日本のクラブは昨年度Jリーグ王者の鹿島アントラーズとガンバ大阪が17.00倍で7番手、リーグ戦首位の浦和レッズが23.00倍で13番手、川崎フロンターレが26.00倍で14番手となりました。

グループリーグ(日本のクラブ所属)

グループE

鹿島アントラーズ、ムアントン・ユナイテッド(タイ)、ブリスベン・ロアー(オーストラリア)、蔚山現代FC(韓国)

グループF

FCソウル(韓国)、浦和レッズ、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)、上海上港(中国)

グループG

広州恒大、水星サムスンブルーウィングス(韓国)、川崎フロンターレ、東方足球隊(香港)

グループH

アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)、江蘇蘇寧(中国)、済州ユナイテッドFC(韓国)、ガンバ大阪

鹿島アントラーズ(グループE)

小笠原満男

昨年のFIFAクラブワールドカップでは決勝戦で欧州王者レアル・マドリッドを延長戦まで追い詰め、堂々の世界2位に輝いた鹿島アントラーズ。開催国枠での出場でありながらアフリカ王者、南アメリカ王者を破っての決勝進出は大きな自信となったことでしょう。次回はアジア王者として参加すべく、初優勝に向けて期待がかかります。

グループリーグで注意すべきはオーストラリアのブリスベン・ロアー。日本ではあまり知名度がなく、数年前に清水エスパルスとそっくりなユニフォームが多少話題になった程度ですが、今回のACLではかのカルロス・テべスを爆買いした中国の超金満クラブ上海申花を破ってグループリーグに進出しています。

また、2012年王者の蔚山現代にも油断はできません。全北現代の失格による繰り上げ出場ですが、アジアの舞台で戦いなれた強豪です。

小笠原満男や曽ヶ端準のような大ベテラン、金崎夢生や永木亮太のような中堅、植田直通や鈴木優磨のような若手がバランスよくチームを構成している鹿島。安定感の高さはJリーグ随一のレベルです。ここまで国際タイトルにあまり縁がなく、内弁慶とも揶揄される鹿島ですが、クラブワールドカップで得た自信を胸に殻を破る時が来ているのかもしれません。

浦和レッズ(グループF)

ラファエル・シルバ

昨シーズンのACLはラウンド16でPK戦の末FCソウルに敗退した浦和レッズ。Jリーグでは年間順位1位でリーグ戦を終えながらも、チャンピオンシップで鹿島に敗れクラブWCへの出場を逃すなど、不本意なシーズンとなりました。今シーズンは新潟アルビレックスからラファエル・シルバ、湘南ベルマーレから菊池大介、横浜Fマリノスから榎本哲也を獲得、さらにレンタル先で活躍した長澤和輝や矢島慎也を復帰させるなど、積極的な補強で2007年以来となるアジアの頂点を目指します。

グループリーグではFCソウルとの雪辱戦に期待したいところ。気をつけるべきはエースのパク・チュヨンでしょうか。アーセナルやASモナコのような欧州の強豪クラブにも在籍した経験を持つ韓国きっての点取り屋です。

中国の上海上港も巨大な戦力を誇ります。特に前線の元チェルシーでブラジル代表のオスカル、同じくブラジル代表でJリーグで育った経験を持つ”超人”フッキ、元ブラジル代表のエウケソンの3人は欧州のトップクラブで主力を張れるレベルの選手達。移籍金の合計額は100億円を超すほどではないでしょうか。隙を見せればたちまちゴールの山を築かれてしまいかねません。

小野伸二が在籍していたことでも知られるオーストラリアのウェスタン・シドニー・ワンダラーズも2014年にACLを制した強豪です。まさに死のグループと言ってもいいグループF。厳しい戦いが続きますが、ここを勝ち抜くことができれば一気に優勝まで駆け上がれる可能性は大です。

川崎フロンターレ(グループG)

中村憲剛

5年間の風間八宏監督体制が終わり、新たにクラブOBの鬼木達監督を迎えた川崎。エースストライカーの大久保嘉人がFC東京に移籍してしまいましたが、大宮アルディージャから家長昭博、ガンバ大阪から阿部浩之、新潟アルビレックスから舞行龍ジェームズと即戦力の日本人選手を補強し、チーム力アップに成功しています。また、移籍濃厚とされていた日本代表FW小林悠の残留決定も大きなプラス材料と言えます。4度目となるACL挑戦にも期待がかかるところです。

しかし、川崎の戦うグループGの主役はなんといっても中国の広州恒大でしょう。2013年、2015年とACL2回の優勝を誇る同クラブは、近年超大型補強を続ける中国のクラブの中でも最強で、現在リーグ戦6連覇を成し遂げています。現監督はルイス・フェリペ・スコラーリ、前任はマルチェッロ・リッピと、サッカーファンなら世界中誰でも知っているような名監督によって構築された戦力は圧巻の一言。優勝候補一番手のオッズを付けられるのも納得です。

いつも優勝争いはするもののタイトルには手が届かず、シルバーコレクターと揶揄されている川崎。難しいグループではありますが、チームとしての結束力が高い川崎なら、短期決戦で格上を撃破できる可能性は大いにあるはずです。

ガンバ大阪(グループH)

遠藤保仁

2008年にACLを制した経験のあるガンバ大阪。昨シーズンはACLではグループリーグ敗退、リーグ戦も4位とタイトルとは無縁のまま終えることとなりました。長谷川健太監督5年目となる今シーズンでは、堂安律や井手口陽介のような成長著しい若手の活躍に期待がかかります。

グループHは他のグループと比べると比較的楽な組み合わせとなりました。ガンバにとって一番の障害は中国の江蘇蘇寧となりそうです。長友佑都が所属するイタリアの超名門インテル・ミラノと資本を同じくする同クラブは、元チェルシーのブラジル代表ラミレス、元シャフタル・ドネツクのアレックス・テシェイラ、コロンビア代表のロヘル・マルティネスと、タレントを揃えています。監督がジェフ市原(当時)やジュビロ磐田で活躍し、日本をよく知るチェ・ヨンスだということも、少し厳しい要因でしょうか。

オーストラリアのアデレード・ユナイテッドが同組となったことは僥倖(ぎょうこう)かもしれません。なにせ、ガンバが優勝した2008年のACLの決勝で対戦したのがそのアデレード。2試合合計5-0という圧勝によるものでした。遠藤保仁や藤ヶ谷陽介ら、当時所属していた選手もまだいます。もちろん簡単な相手ではありませんが、勝つことができればチームを大きく盛り上げる好材料となることでしょう