【ピナクル】UEFAヨーロッパリーグ2017決勝T開幕:マンUがブックメーカーのオッズで優勝候補筆頭!内田のシャルケやアストロの瀬戸にも注目!!

昨シーズンの覇者・セビージャ

ヨーロッパを股に掛けた戦いはなにもUEFAチャンピオンズリーグだけではありません。それに勝るとも劣らない、非常にハイレベルな争いがUEFAヨーロッパリーグ2016-2017でも繰り広げられています。各国の強豪クラブが集結して覇権を争う世界屈指のコンペティションの一つであるUEFAヨーロッパリーグ。今年も間もなくその決勝トーナメントが幕を開けようとしています。

UEFAヨーロッパリーグ概要

小野伸二

UEFAヨーロッパリーグ(以下EL)は、ヨーロッパにおいてUEFAチャンピオンズリーグ(以下CL)に次ぐ規模を誇るカップ戦です。前身のUEFAカップ(2009-10シーズンに改称)の頃には、フェイエノールト時代の小野伸二が2001-02シーズンに優勝を飾っています。

この時のフェイエノールトは前線にオランダ代表ファンぺルシ、ファンホーイドンク、デンマーク代表トマソン、コートジボワール代表B・カルーら豪華な陣容を擁していました。小野は中盤で見事に彼らを操り、決勝では当時トマス・ロシツキ、ヤン・コレル、マルシオ・アモローゾらを擁したドイツの強豪ボルシア・ドルトムントを破って見事栄光に導きました。

日 程

<ラウンド32>
第1戦:2月16日、第2戦:2月22日、23日
<ラウンド16>
第1戦:3月9日、第2戦:3月16日
<準々決勝>
第1戦:4月13日、第2戦:4月20日
<準決勝>
第1戦:5月4日、第2戦:5月11日
<決勝>
5月24日
※日時は現地時間

昨シーズンの結果

スイス・バーゼルのザンクト・ヤコブ・パルクで行われた決勝戦では、スペインのセビージャがイングランドのリヴァプールを3-1で撃破し、3大会連続5回目(前身のUEFAカップ含む)の優勝を成し遂げました。3大会連続は史上初、5回目の優勝は史上最多の成績です。

ピナクル ロゴELを制するとCLの参加権が与えられるため、単に栄誉というだけでなくクラブ経営上も重要な大会であると言えます。CLに出ることができるか否かで年間収入が数十億円単位で変わってしまうほどなので、それも納得です。そのため、どのクラブも必死で優勝を狙ってくることでしょう。大手ブックメーカー「Pinnacle(ピナクル)」が今季ELの優勝オッズを発表しているので、ご紹介していきたいと思います。

優勝オッズ

【UEFAヨーロッパリーグ2016-2017優勝オッズ】
ヨーロッパリーグ優勝オッズ①
ヨーロッパリーグ優勝オッズ②
※オッズは13日午後3時現在

“スペシャル・ワン”ことジョゼ・モウリーニョに世界最強のストライカーの一人ズラタン・イブラヒモビッチ、さらには史上最高額の移籍金(推定)でポール・ポグバを今季チームに迎えたマンチェスター・ユナイテッドが4.670倍で優勝候補の最右翼に挙げられました。

同じくイングランドの強豪で、昨年リーグ戦3位に躍進したトッテナム・ホットスパーが8.270倍で2番手、ウクライナの強豪にして欧州カップ戦の常連シャフタル・ドネツクが10.600倍で3番手、”ローマの王子”フランチェスコ・トッティを擁するイタリアの名門ASローマが11.100倍で4番手となっています。

日本人所属クラブだと、内田篤人が所属するシャルケ04が17.660倍で8番手、瀬戸貴幸が所属するアストラ・ジュルジュが122.100倍で27番手のオッズが付けられています。

ラウンド32開幕戦オッズ

開幕戦オッズ①
開幕戦オッズ②
開幕戦オッズ③
※オッズは13日午後3時現在

UEFAヨーロッパリーグ最新オッズ情報(bet365発表)

マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)

イブラヒモビッチ

サー・アレックス・ファーガソンの勇退以来いまいちパッとしないマンチェスター・U。今シーズンは巻き返しのため、モウリーニョ、イブラヒモビッチ、ポグバという珠玉のタレントを3人チームに加えることに成功しました。しかし、ここまでのところリーグ戦では24節終了時点で6位とあまり結果は出ていません。このままだと欧州カップ戦の参加権を失ってしまうので、なんとしてもELを制してCL出場権を確保したいところです。

元々モウリーニョ監督は即効性というよりはじっくりと自分のチームを作り上げるタイプの監督なので、シーズン折り返しを過ぎたここからが本番ともいえます。チームのポテンシャルは世界でも屈指のもの。CLに出られていないことがむしろおかしいレベルのはず。あるべき場所に戻るため突き進む赤い悪魔の行く手をライバルたちが阻むのは至難の業でしょう。

トッテナム・ホットスパー(イングランド)

ハリー・ケイン

昨シーズンのイングリッシュ・プレミアリーグで最後までレスター・シティと熱いデッドヒートを繰り広げたトッテナム。若いタレントを多くそろえたその陣容は今年も健在で、24節終了時点で首位チェルシーを追う2位につけています。

トッテナムには主力にイングランド代表のハリー・ケインやデレ・アリ、デンマーク代表のエリクセンのような20代前半の才能豊かな選手が多く、伸びしろはまだまだ多いチームです。シルバーコレクターと揶揄されることもあるトッテナムですが、今年ELを制することができれば勢いに乗って黄金期を迎える気配すらあります。ロンドンの名門の戦いぶりに注目です。

ASローマ(イタリア)

フランチェスコ・トッティ

ついに40歳の大台に達するもなお健在なローマの王子フランチェスコ・トッティ。リーグ戦で3位と好調なクラブでも、主に途中交代ではあるものの戦力として十分な活躍をしています。チームはここ10年近くタイトルには恵まれてなく、引退の近づいた英雄のためにもEL優勝を果たしたいところでしょう。

キーとなる選手はボスニア・ヘルツェコビナ代表FWエディン・ジェコです。2015年にマンチェスター・シティから獲得した同選手は欧州カップ戦の経験も豊富で、勝ち方を熟知しています。24節終了時点でセリエA得点王ランキング1位と抜群の得点力を持つジェコ。ローマに史上初の欧州タイトルをもたらすのは彼かもしれません。

シャフタル・ドネツク(ウクライナ)

ダリオ・スルナ

豊富な資金で優秀な選手をそろえ、東欧最強の名を掲げるシャフタル・ドネツク(以下シャフタル)。注目選手は元クロアチア代表SBダリオ・スルナ。2003年以降シャフタル一筋の大ベテランで、2006年ドイツワールドカップ日本対クロアチアでの活躍を覚えている人も多いと思います。身体能力は衰えが見えますが、その高いテクニックは今も健在。昨年末にはバルセロナが獲得を狙っているとのニュースが流れたほどです。2008-09シーズンにはEL(当時はUEFAカップ)を制した時にも主力としてプレーしており、その栄光を再現できる可能性は決して低くはないでしょう。

シャルケ04(ドイツ)

内田篤人

長く苦しめられた怪我からついに復活を果たした内田篤人。昨季はキャリア初の試合出場ゼロに終わりましたが、今季のELグループリーグでのRBザルツブルク(南野拓実所属クラブ)との対戦で1年9か月ぶりに実戦復帰しました。本格的な復帰はまだですが、おそらくは今季中にはまたかつてのようにピッチに立てるはずです。

長い不在にもかかわらずファンからの人気は絶大な内田。彼の帰還は必ずやチームを大きく後押しすることでしょう。その熱狂ぶりで有名なシャルケのサポーターがさらに熱く燃え上がる時、シャルケは強力なライバルを押しのけて王座をつかむ一陣の竜巻となるに違いありません。

アストラ・ジュルジュ(ルーマニア)

瀬戸貴幸

アストラは2007-08シーズンに2部、翌2008-09シーズンに1部に昇格、2015-16シーズンにリーグ初優勝したばかりの、ルーマニアで近年力をつけてきたクラブです。その躍進の歴史は瀬戸のチーム加入とともに始まっています。

とはいえ、ルーマニアのような弱小リーグのクラブがELで優勝できる見込みはほとんどありませんが、瀬戸が加入してからというもの、アストラはとんとん拍子にカテゴリを駆け上がってきました。昨年のイングランド・プレミアリーグのレスター・シティのような奇跡的な波乱を起こすチームがあるとすれば、それはアストラなのかもしれません。