【ウィリアムヒル】米クラシック三冠第2戦「プリークネスステークス2018」:ジャスティファイの2冠目達成なるか?ブックメーカーがオッズ発表!

プリークネスステークス

いよいよスタートしたアメリカ三冠、その初戦、ケンタッキーダービー。有力馬明暗がくっきりとわかれることとなった本レースでしたが、息つく間もありません。5月19日(土)には、ピムリコ競馬場で二冠目となるプリークネスステークス(海外G1、1900㍍・ダート)が開催されることとなります。

プリークネスステークスの出走馬紹介に移る前に、まずは一冠目となるケンタッキーダービーについて振り返りましょう。

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【ケンタッキーダービー2018(勝ち馬:ジャスティファイ)】

レースは二番手に付けたジャスティファイ(Justify)が直線手前で先頭に立ちそのまま押し切る横綱相撲で勝利。2着には2歳時にBCジュヴェナイルを勝利したグッドマジック(Good Magic)が入線という結果になりました。

一方で、UAEダービーでみせた圧倒的パフォーマンスから当初本命サイドの一角として名前の挙げられていたメンデルスゾーン(Mendelssohn)が、ややスタートから精度を欠き、その後も地元馬たちから手洗い歓迎を受ける厳しい展開が災いしてか、ダントツの最下位という結果に。

メンデルスゾーン

この結果を受けてか、今後はアメリカ三冠路線から撤退し、イギリス三歳マイル路線への参戦へと方向転換することを陣営も決断したようです。

一方で、動画をご覧いただくとわかる通り、ケンタッキーダービー当日の馬場はレース時も雨が降りしきり、水が浮いてしまったかなりの不良馬場。

スピード勝負のアメリカ競馬とはいえ、馬場状態も相まって上位入線勢もジャスティファイを含めてほとんど「前残り」であったことを考えると、プリークネスステークスやベルモントステークスでの馬場状態次第で結果はがらりと変わる可能性もあるでしょう。

そして迎えるアメリカ三冠レースの2戦目にあたるプリークネスステークス(海外G1、1900㍍・ダート)。

約2週間後にはクラシックディスタンスで開催される三冠目ベルモントステークス(海外G1、2400㍍・ダート)が開催されるため、三冠レース参戦組は厳しいローテーションを避けるためこのプリークネスステークスをスキップする陣営も少なくありません。

しかし逆に、1900mという距離から、ケンタッキーダービーを回避したマイル路線組からの参戦が多いのも特徴といえる一戦でしょう。

ウィリアムヒルケンタッキーダービーの結果通りとはいかなそうなプリークネスステークス。まずはブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」のオッズをご覧いただいてから、出走各馬のご紹介に移りましょう。

【プリークネスステークス2018オッズ】
プリークネスSオッズ※オッズは14日午前9時現在

やはり注目は無敗のケンタッキーダービー馬ジャスティファイ(Justify)。オッズも1.40倍と別格です。この馬に各陣営がどう立ち向かって行くのが注目ポイントでしょう。

ジャスティファイ

ダービー当日も混戦模様から一頭抜け出した一番人気となていましたが、結果は2着入線のグッドマジック(Good Magic)に2馬身半差をつけての完勝。無敗のケンタッキーダービー馬となりました。

3歳デビュー馬のケンタッキーダービー制覇は実に136年ぶり史上2頭目の快挙を達成。現代の競馬ファンたちは歴史的瞬間に立ち会うこととなりました。

52歳でダービー制覇を達成した鞍上のM.スミス騎手も「出だしが良かったから、もちろんその時点で勝ったとは思わなかったが、安堵した。『ここからは任せたぞ』という感じだった。邪魔をしないように、しっかりと真ん中に乗っているよう心がけた」と、手放しで称賛を送る結果。

スミス騎手

ケンタッキーダービー前に管理するB.バファート調教師もかつての管理馬である2冠馬、ポイントギヴンと同列に挙げた一頭だけに、ここもすんなりと勝利し、今度は同じく管理馬であったアメリカンファラオに続いてアメリカ三冠を狙うことができるでしょうか。

対抗馬筆頭として挙げられるのが、ケンタッキーダービー2着入線のグッドマジック(Good Magic)。オッズも4.00倍で二番手評価となっています。

グッドマジック

ケンタッキーダービーでは確かに後れを取りましたが、これまでのレース戦績を考えると、距離短縮は歓迎材料。同馬の父であるカーリンも、三冠レース皆勤賞にして1冠馬。その1冠はこのプリークネスステークスで挙げたモノだけに、父子制覇に期待がかかります。

こちらも距離短縮が良いほうに働きそうなのがボルトドーロ(Bolt d’Oro)。「ウィリアムヒル」のオッズでは名前が外れていますが、「bet365」発表のオッズで三番手の評価の11.00倍となっています。ただし、6月のメトロポリタンハンディキャップ(メットマイル、G1)に出走する可能性もあり、プリークネスSを回避する可能性があります。

プリークネスS2018単勝オッズ(bet365発表)

ボルトドーロ

「世代トップクラス」との呼び声も高かったボルトドーロ。しかしサンタアニタダービー、そしてケンタッキーダービーとジャスティファイの前に敗れ去る結果に。過去の実績から考えれば最有力の一頭だけに、三度目の正直となるでしょうか。

一方、ジャスティファイに対抗しうる存在として考えたいもう一つの陣営がケンタッキーダービー「以外」のローテーションを介してきた出走馬たちではないでしょうか。

前走のアーカンソーダービー(海外G1、1811㍍・ダート)において2着に入線したクイップ(Quip)。オッズは17.00倍となっています。

クイップ

レース内容こそマグナムーンの圧勝ではありましたが、そのマグナムーンの外側を終始マークして走ったクイップも最後は粘りに粘って2着入線。勝負根性や精神力の高さを感じる一戦でした。

しかしながらそのマグナムーンはケンタッキーダービーで19着と惨敗。ややレースレベル自体には疑問が残ります。

ジャスティファイに大きな注目、そして高い評価が付されてはいますが、思えば、昨年のダービー馬オールウェイズドリーミングも、プリークネスステークスにおいて最終的には単勝オッズ1倍台に支持されながらも敗れ去りました。

それだけ難しいのがアメリカ三冠馬への道。
果たしてジャスティファイの二冠達成は果たされるのか。

注目のプリークネスステークスは5月19日発走予定です。