【ブックメーカー】男子シングルスで錦織がよもやの初戦敗退、女子シングルスはセリーナとアザレンカの一騎打ちか!?全米オープンテニス

2013 全米オープン 錦織圭

全米オープンテニスが開幕して4日目を迎えました。今回は女子シングルスの優勝展望を見ていこうと思いますが、その前に残念なお知らせをしなくてはなりません。

全米オープンロゴ男子シングルス1回戦で第11シードの錦織圭が、予選を勝ち上がってきた世界ランキング179位のダニエル・エヴァンス(イギリス)に4-6、4-6、2-6のストレートで敗れる波乱がありました。錦織がグランドスラム大会初戦で姿を消すのは2011年の同大会以来の出来事です。試合は、何となくリズムに乗れないまま試合が終わってしまったという感じに見えました。凡ミスも多く、最後は自身のダブルフォルトで試合終了となるなど初戦の難しさ、初対戦の難しさを改めて感じました。

錦織の初戦を見逃した方、最終セットの途中からの映像ですが下記画像をクリックするとご覧いただけます。


試合後、錦織は「ここ3週間はあまりいいプレーができていなかったけど、上に向いてきたところだと思っていた」とAFP通信(フランス通信)に語っていました。一つ間違えると初戦敗退もありえるのが、テニスであり、グランドスラムの恐ろしさなのかなと思いました。世界ランキングトップ10入りを目指した錦織ですが、次大会以降に持ち越しとなりました。

マリア・シャラポワマリオン・バルトリ

さて、女子シングルスはすでに1回戦が終わって2回戦に入っています。優勝候補の一角を担っていたマリア・シャラポワ(ロシア)が大会直前に右肩痛で出場辞退し、また、7月のウィンブルドンでグランドスラム初優勝を飾ったマリオン・バルトリ(フランス)が、突然引退するなど“役者がそろい切れず”の大会になっている感は否めません。

そんな女子シングルスを盛り上げてくれそうなのが、前大会女王のセリーナ・ウィリアムズ(アメリカ)とビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)でしょう。セリーナが第1シードでアザレンカが第2シード、両者は昨年の全米オープン決勝で顔を合わせており、その時はセリーナが6-2、2-6、7-5でアザレンカを破っています。

セリーナ・ウィリアムズ ビクトリア・アザレンカ

日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」と、テニスのベッティングが豊富な「bet365」の優勝予想オッズを見てみても、この2者の一騎打ちになるのではないかとの見方が強いようです。

ウィリアムヒル

① セリーナ・ウィリアムズ:1.73倍
② ビクトリア・アザレンカ:3.75倍
③ アグニエシュカ・ラドワンスカ:17.00倍
③ 李 娜(リー・ナ):17.00倍

ベット365

① セリーナ・ウィリアムズ:1.66倍
② ビクトリア・アザレンカ:3.50倍
③ アグニエシュカ・ラドワンスカ:15.00倍
③ 李 娜(リー・ナ):15.00倍
※オッズは29日午後8時現在

李 娜 アグニエシュカ・ラドワンスカ

優勝候補No.1は、世界ランキング1位で第1シードのセリーナですね。セリーナの今シーズンの成績は全米オープン前まで60勝4敗で、全仏オープンを制しています。大会前の記者会見では「勝つことが私のモチベーションで、勝ち続けたいと思う気持ちを高めてくれる」と女王ならではの余裕を感じるコメントでした。31歳のセリーナは1回戦で、2010年の全仏オープン女王のフランチェスカ・スキアポーネ(イタリア)を6-0、6-1で退けています。

○1回戦:セリーナ vs. スキアポーネ ハイライト映像
2013 全米オープン セリーナ vs. スキアポーネ ハイライト映像

そのセリーナを追うのが24歳のアザレンカです。アザレンカは今シーズン2度(ドーハとローマ)セリーナと決勝で対戦して1勝1敗。アザレンカは「2度戦ったことを生かして、新たな気持ちで挑みたい」と記者会見で優勝に意欲を見せていました。2012、2013年の全豪オープンで優勝したアザレンカは、1回戦でディナ・フィーゼンマイヤー(ドイツ)を6-0、6-0のダブルベーグルで下しています。

○1回戦:アザレンカ vs. フィーゼンマイヤー ハイライト映像
2013 全米オープン アザレンカ vs. フィーゼンマイヤー ハイライト映像

この2人の対抗馬となるのが第5シードの李娜(リー・ナ、中国)と、第3シードのアグネツカ・アドバンスカ(ポーランド)です。ともに2ケタのオッズが付いており、両者は順当に勝ち上がれば準々決勝で対戦する可能性があります。そして、勝った方が準決勝でセリーナへの挑戦権獲得となるでしょう。李娜は2011年の全仏オープンで、グランドスラムを通じてアジア人選手初となる優勝を成し遂げています。同じアジア人として頑張って欲しいと願うのは私だけでしょうか?

「2強+2」で女子シングルスの優勝争いは繰り広げられそうな感じですね。

ちょうどセリーナの2回戦が日本時間の30日午前7時から行われる予定なので、この試合のオッズ予想を、日本語対応のブックメーカーで2003年にイギリスで創業した「10Bet」で見てみたいと思います。ここでは3種類のベットを紹介します。

10Bet

(1)勝敗オッズ
①セリーナ勝利:1.01倍、②ウェスコボエワ勝利:24.25倍
(2)スコア
①セリーナが2-0で勝つ:1.06倍、②セリーナが2-1で勝つ:7.50倍、③ウェスコボエワが2-0で勝つ:25.0倍、④ウェスコボエワが2-1で勝つ:35.0倍
(3)トータルタイブレーク
①0.5以上:8.5倍、②0.5以下:1.03倍
※オッズは29日午後8時現在

(1)勝敗オッズでは、セリーナ勝利がほぼ間違いないというオッズが予想されていますね。100円が101円にしかならないほどセリーナとウェスコボエワの実力差が著しいと言えます。

(2)スコアはセットカウントと勝者の予想です。セリーナがストレート勝ちする予想に1.06倍のオッズが付いています。

(3)はこの試合で起こるタイブレーク数の合計数です。タイブレークとはゲームカウントが6-6になったときに、早く決着をつけるために行うゲーム方法のことで、2ポイント以上の差をつけて7ポイントを先取した方がそのセットの勝者となります。このタイブレークが0.5回以上、すなわち1回でも起こるというオッズが8.5倍、0.5以下はつまり1回も起こらないというオッズが1.03倍となります。

これらの予想オッズから読み取れることは、セリーナが接戦になることなくあっさりウェスコボエワを退けるという可能性が高いということです。このように様々なオッズを参考にしながら「試合を読む」のも全米オープンの楽しみ方の一つなのではないかと思います。