オーストラリアのシドニーですでにスタートを切ったメジャーリーグ(MLB)。いよいよアメリカ本土に上陸し、30球団の全試合が開幕―。
私たち日本人の最大の関心ごとではないでしょうか。「マー君ことニューヨーク・ヤンキースの田中将大がメジャーでどれだけ活躍できるのか?」昨シーズン、東北楽天ゴールデンイーグルスで開幕から24連勝を挙げ、チームを初の日本一に導いた日本球界の至宝がどれだけメジャーで通用するのか、そして日本の野球のレベルの高さを世界中に知らしめて欲しいという気持ちで一杯なのではないかと思います。
日本国内はもちろんアメリカでも田中将大の評価はうなぎのぼりです。全米に300万部を発行するスポーツ雑誌「スポーツ・イラストレイテッド」のメジャーリーグ特集号の顔(表紙)に選ばれると、春のオープン戦での活躍が認められ、ヤンキース担当記者が選ぶ「球団新人MVP」にも選出されました。
そして、日本語対応のブックメーカーで世界の3大ブックメーカーの一つ「William Hill(ウィリアムヒル)」は、田中将大に関する特別オッズを提示しています。田中への関心の高さは海を越えて世界中に広まっているようです。では、「William Hill(ウィリアムヒル)」が発表した田中のメジャーリーグの活躍を占うオッズをご紹介しましょう。
【田中将大レギュラーシーズン勝利数オッズ】
※オッズは31日午後7時現在
【田中将大レギュラーシーズン奪三振オッズ】
※オッズは31日午後7時現在
まずは、シーズンの勝利数について見てみましょう。オッズの見方としては、「アンダー16.5」とは16勝以下、「オーバー16.5」とは17勝以上を意味します。つまり、田中の勝利数のボーダーラインは16~17勝と予想されているわけです。新人としては異例の高さだと思います。しかも、オッズを見ると、ともに1.83倍と拮抗していることからもそのことがうかがえます。
次に、奪三振数についてのオッズを見ると、「アンダー206.5」は206奪三振以下のことをいい、「オーバー206.5」は207奪三振以上のことを示します。一般にシーズンで200奪三振を取ることができれば一流投手の証であると言われており、田中はその上を行くボーダーラインでのオッズが提示されています。ブックメーカーの田中への期待度は本当に高いですね。
7年約158億円契約でヤンキースに鳴り物入りで入団した田中は、初のスプリングキャンプとオープン戦を戦い終えました。5試合に登板し、21回を投げて2勝0敗、防御率2.14、奪三振26と素晴らしい内容でした。田中自身も「いい(春の)キャンプだった」と言い、メジャー1年目をいいスタートが切れたと充実感をみなぎらせていました。
【田中将大オープン戦初登板ダイジェスト映像】
ニューヨーク・ヤンキース自体は、リーグ優勝やワールドシリーズ制覇に関するオッズにおいては、2番手以降と全米各紙やブックメーカーの評価はそれほど高くはありませんが、田中の活躍次第で一気に勢いづく可能性もありますね。
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今シーズンのメジャーリーグは、ニューヨーク・メッツの松坂大輔がローテーション入りを果たすためにオープン戦で猛アピールをしましたが、残念ながら開幕マイナーが決定したり、シカゴ・カブスの藤川球児は故障者リスト(DL)入りし、サブマリンの渡辺俊介はボストン・レッドソックスから解雇されるなど、一方で日本人投手にとっては厳しいシーズンとなっているのも事実です。
その中で今シーズンさらなる活躍が期待されるのは、テキサス・レンジャーズのダルビッシュ有と、昨シーズンの胴上げ投手になったボストン・レッドソックスの上原浩治でしょう。
ここで再び日本語対応のブックメーカー「William Hill(ウィリアムヒル)」の2つのオッズを見てみたいと思います。
【レギュラーシーズンの奪三振数1位オッズ】
※オッズは31日午後7時現在
【レギュラーシーズンのセーブ数1位オッズ】
※オッズは31日午後7時現在
奪三振王の最有力候補にダルビッシュが挙がっています!ダルビッシュは今月21日に寝違えで首を痛めてDL入りし、開幕投手に決まっていましたが4月5日以降の登板となってしまいました。メジャー3年目のエースは、オープン戦で4試合登板し2勝0敗、防御率3.68、奪三振8とまずまずの成績を残して、シーズンを迎えます。
田中には8番目となるオッズが提示されています。昨シーズン21勝を挙げて最多勝を獲得したマックス・シャーザー(デトロイト・タイガース)や、3年連続ナ・リーグ防御率トップで7年約221億円の契約をしたクレイトン・カーショー(ロサンゼルス・ドジャース)などメジャー屈指の大投手らに肩を並べる活躍を期待したいものです。
セーブ王のオッズについては、日本人として上原が16番目のオッズが予想されています。アラフォー投手が昨年にも勝る活躍を見せれば、レッドソックスの連覇にもグッと近づくことでしょう。上原のオープン戦の成績は、6試合で6回を投げて自責点0、28日のミネソタ・ツインズ戦ではセーブも記録しています。順調に調整が進んでいるようですね。
「William Hill(ウィリアムヒル)」は、その他にもシーズン本塁打数トップの選手を当てるオッズや、今シーズン限りで引退することに決まったヤンキースのデレク・ジーターの成績(打率、打点、本塁打など)を「アンダー&オーバー」で当てるオッズなど「MLBスペシャル2014」として発表しています。本格的にスタートするメジャーリーグをさらに楽しむためにもチェックしておくのもいいのではないでしょうか?
マー君が楽天時代から続ける連勝記録をどこまで伸ばせるのか?田中は日本時間の5日に行われるトロント・ブルージェイズ戦で先発登板する予定です。メジャーリーグは毎試合オッズが発表されていますので、試合観戦にプラスアルファとしてブックメーカーで楽しんでみてはいかがでしょうか?