【ブックメーカー】ケンタッキーダービー&オークス2016:7戦無敗のナイキストが1番人気!日本から挑戦のラニにも注目!!

ナイキスト

日本のクラシック戦線、そして欧州のクラシック戦線が本格化する中、3つ目の競馬大国であるアメリカもいよいよ「アメリカクラシック三冠」をかけた大事な初戦ケンタッキーダービー(海外G1、約2012㍍、ダート)と、その前日には3歳牝馬限定戦のケンタッキーオークス(海外G1、約1811㍍、ダート)が現地7日と8日にチャーチルダウンズ競馬場で行なわれます。

ケンタッキーダービー2016(発走:日本時間8日7:34)

2015年のケンタッキーダービーを制したアメリカンファラオ(American Pharoah)は、37年ぶり12頭目となる「アメリカクラシック三冠」を達成。大きな話題を呼びましたが、今年もアメリカ競馬ファンの注目をおおいに集めているケンタッキーダービー。そのみどころは「無敗のダービー馬の誕生なるか」この点に大きな注目が集まります。

アメリカンファラオ

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【ケンタッキーダービー2016単勝オッズ】
ケンタッキーダービー2016単勝オッズ
※オッズは2日午前10時現在

今年のケンタッキーダービーを前にして、アメリカ競馬ファン大注目だった一戦があります。それが2016年4月2日にガルフストリームパーク競馬場にて行なわれたフロリダダービー(海外G1、1800㍍・ダート)です。

フロリダダービー2016

フロリダダービーまで無敗の6戦6勝。2015年のエクリプス賞2歳牡馬チャンピオンに選出されるなど、輝かしい実績を誇っているナイキスト(Nyquist)が2番人気。

そして、G1勝利こそないもの「アメリカのディープインパクト」とも呼ばれるタピット(Tapit)産駒として、上場されたキーンランドセールにおいて220万ドル、当時の日本円レートで約2億3000万円の高値で取引された5戦5勝のモヘイメン(Mohaymen)が1番人気に支持され、2頭によるケンタッキーダービー前に実現した『無敗対決』に大きな注目が集まりました。

結果はナイキストが完勝。デビュー戦から続く連勝を7にまで伸ばし、ケンタッキーダービーでは4.33倍の1番人気に推されています。若さを見せながらのレース振りには、あのアメリカンファラオも成し得なかった無敗のダービー馬誕生に向けて大いに期待を持たせてくれる内容だったといえるでしょう。

しかし、ナイキストには戦前より「距離不安」が囁かれており「もっともパフォーマンスを発揮できるのはマイル前後だろう」との声が未だ根強く、フロリダダービーよりも1ハロン距離が延長されるケンタッキーダービーの舞台は、決して歓迎されるべきものではないでしょう。

一方のモヘイメンはいいところをみせる事無く4着に敗れ去る結果に。今回はナイキストに1番人気を譲る9.00倍とはなりましたが、無論、本番での巻き返しを誓っています。

圧巻のレースぶりをみせ、評価急上昇中。現在モヘイメンと並び2番人気(9.00倍)の人気を集めているのが、2016年4月9日にサンタアニタ競馬場で開催されたサンタアニタダービー(海外G1、約1811㍍・ダート)を制したイグザジャレイター(Exaggerator)。

【サンタアニタダービー2016(優勝:イグザジャレイター(Exaggerator))】


先頭から20馬身以上離された道中でしたが、一気にペースを上げると最終コーナーに差し掛かるところでは先頭に並びかけ後続を突き放してのゴール。派手な競馬を見せ、観客を魅了しました。

また、ナイキストへのリベンジという観点でみればスワイプ(Swipe)の存在にも言及しなくてはなりません。これまで7連勝を飾っている注目馬ナイキストですが、その内4レースにおいて2着に入線していたのがこのスワイプ。陣営としても歯がゆい思いでしょう。

ただし、初顔合わせとなったベストパルステークス(海外G2、1300㍍・ダート)の時には5 1/4馬身離されていたにもかかわらず、4戦目となったブリーダーズカップジュヴェナイル(海外G1、1700㍍・ダート)では14頭中11番人気の低い評価ながらナイキストに1/2馬身差まで詰め寄るなど、着実に2頭の差は縮まっているといえるでしょう。

こういった実績から考えると、現在の34倍というオッズは中々に妙味がある数字ともいえます。

また、このレースには今年のUAEダービー(海外G2、1900㍍・ダート)を制した日本のラニ(牡3・栗東・松永幹夫厩舎)も登録。こちらもオッズは26倍とあまり高い評価とはいえません。

ラニ

4月20日の追いきりでは21頭中もっとも遅いタイムでフィニッシュ。アメリカの現地メディアもその内容には思わず疑問符を投げかけていましたが、ラニ陣営は「UAEダービー後の初調教なので意図的に抑えた。予定通りの調教」とのコメントを残しており、順調さをアピールしていました。

果たして無敗のケンタッキーダービー馬誕生なるか、そして日本馬ラニはダートの本場アメリカで通用するのか?注目の1戦は5月7日(日本時間8日)発走となります。

ケンタッキーオークス2016(発走:日本時間7日)

ケンタッキーダービーの前日に行われるケンタッキーオークス。当初は7戦7勝の圧倒的成績を残し、「アメリカクラシック三冠」への挑戦も取り沙汰されていたソングバード(Songbird)が有力視されていましたが、軽度の熱発により回避を発表。

ソングバード

ベット365ソングバード不在で一気に混戦ムードが高まった今年のケンタッキーオークス。イギリスの人気ブックメーカー「bet365」が単勝オッズを発表していますので確認してみましょう。

【ケンタッキーオークス2016単勝オッズ】
ケンタッキーオークス2016単勝オッズ
※オッズは2日午前10時現在

押し出されるような形ではあるものの、人気に推されているのは2015年のブリーダーズカップジュヴェナイルフィリーズ(海外G1、1700㍍、ダート)においてソングバードの2着に入線したレイチェルズヴァレンティナ(Rachel’s Valentina)。現在は単勝オッズ3.25倍の1番人気に支持されています。

アメリカ競馬において“レイチェル”といえば、2009年のプリークネスステークス(海外G1、約1911㍍、ダート)を85年ぶりに牝馬で勝利したレイチェルアレクサンドラ。レイチェルズヴァレンティナはその初仔にあたります。

レイチェルズヴァレンティナ

強敵の思わぬ脱落で一躍主役候補に躍り出た1頭ではありますが、2015年にサラトガ競馬場で行なわれたスピナウェイステークス(海外G1、1400㍍、ダート)を制しており、実績面は確かなものを残しています。

また、今年のケンタッキーオークスに出走するうちの4頭は2016年4月9日にキーンランド競馬場で行なわれたアシュランドステークス(海外G1、1700㍍、ダート)と再びの顔合わせとなりますが、本レースを制したウィープノーモア(Weep no more)は9.00倍と、オッズ上からもわかるように、前回の勝利がフロック視されている事がわかります。

いかにもひと波乱有りそうな今年のケンタッキーオークス。こちらはケンタッキーダービーの前日5月6日(日本時間7日)に発走予定です。

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