米国男子ゴルフツアーの第2戦「シュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレンオープン」が17日から20日まで、ネバダ州のTPCサマリンで行われます。今季の米国男子ツアーは今シーズンより大幅な日程変更が行われ、先週行われた開幕戦「フライズドットコムオープン」を皮切りに計45試合が行われます。
日本期待の二人の若武者が、そろって今シーズンは米国男子ツアーに参戦し、開幕戦では素晴らしいスタートダッシュを見せました。
6月の全米オープンで10位タイ、7月の全英オープンでは6位タイと飛躍を見せ、満を持して米国男子ツアーに参戦した松山英樹は、開幕戦では後半の猛チャージでスコアを伸ばして自己最高タイとなる3位タイの成績を収めました。
石川遼は、前シーズンは最後まで同ツアーシード権獲得まで下部との入れ替え戦にまわるなど苦労し、松山の後塵を拝する形となりましたが、開幕戦では松山には及ばなかったものの上位(21位)に食い込む活躍を見せて、上々のスタートを切りました。
開幕戦「フライズドットコムオープン」の松山猛追のダイジェスト映像が下記画像をクリックするとご覧いただけます。
今回の「シュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレンオープン」には、タイガー・ウッズやフィル・ミケルソンといった世界最高のプレイヤーは参戦していませんが、優勝者には来年4月のマスターズへの出場権が与えられることもあって、二人のサムライゴルファーにとってもそのチャンスが十分にある大会であるといえるでしょう。
ちょっとした豆知識ですが、米国男子ツアーを主催するPGAが試合ごとに「パワーランキング」と呼ばれるその試合の優勝候補選手を発表しています。今回、松山は4位にランクインしており、本大会の優勝候補としての高い評価を得ています。松山へのコメントは以下の通りです。
『初のプレジデンツカップ出場を果たした翌週、いきなりリーダーボードを賑わした。フライズドットコムオープンは3位タイでフィニッシュ。トータルドライビングで首位、パーオン率で7位タイをマークした』
では、「シュライナーズ・ホスピタルズ・フォー・チルドレンオープン」をブックメーカーはどの選手が優勝すると予想しているのでしょうか?「bet365」の優勝者予想オッズとパワーランキングを比較しながら見ていきたいと思います。
【優勝者予想オッズトップ5とパワーランキング】
① ザック・ジョンソン:12.0倍(パワーランキング1位)
② ウェブ・シンプソン:17.0倍(同8位)
③ ニック・ワトニー:17.0倍(同2位)
④ 松山英樹:19.0倍(同4位)
⑤ グラハム・デリュー:26.0倍(同5位)
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㉛石川遼:71.0倍(ランク外)
※オッズは、17日午後9時現在
「bet365」予想、「パワーランキング」予想ともに2007年マスターズ覇者のザック・ジョンソンを優勝候補の筆頭に挙げていますね。ジョンソンは、米国男子ツアーで通算10勝し、松山が初出場を果たした「プレジデンツカップ」で3勝1敗1分と米国選抜優勝へとけん引しました。
2番手に挙げられているウェブ・シンプソンは、パワーランキングでは8位となっていますが、「プレジデンツカップ」での2勝2敗1分の成績や、昨年の全米オープン初優勝などで近年めきめきと力を付けていることがブックメーカーに高く評価されたのではないでしょうか。
ニック・ワトニーは、会場であるTPCサマリンとの相性の良さがパワーランキングで2位に評価される結果となっていると予想されます。2010年に6位タイ、2011年は2位、2012年に10位タイと安定してトップ10入りを果たしています。
大会前日の練習には現れずに休養日とした松山は、17日の初日からエンジン全開で挑むようです。松山はプロ転向後の米国男子ツアーに7試合出場し、いずれも予選通過を果たすなど抜群の安定感を見せています。米国男子ツアー初優勝も十分視野に入れながらの4日間になるのではないでしょうか。
石川は31番目のオッズ予想ですが、十分上位進出そして優勝の可能性はあります。前日練習ではプロアマ戦には出場せずに、午前中3時間をじっくり一人で練習に励んだ石川の巻き返しに期待しましょう。
日本国内メジャー第3戦となる「日本オープン選手権」も本日から20日まで熱戦が繰り広げられます。5年ぶりのメジャー優勝を狙う片山晋呉や、前週の「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN Central」でツアー通算2勝目を挙げた藤本佳則らがゴルファー日本一の称号をかけて戦っています。こちらは昨日(16日)まで「bet365」にて優勝者予想オッズが発表されていましたが、また何か新たなオッズの動きがあれば「@KiyoTamiyoshi」でお知らせしていきたいと思います。
日米のゴルフから目が離せない週末となりそうですね。